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異世界廃村復興記  作者: 野薔薇 零雅
第4章 復興再起

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始まりの村 始動

 村の名前が『始まりの村』に決まった翌朝、夏に入ったのか日差しが強く感じる。


 昨日は大変な一日だった。


 この森の東にあるエストラル王国国王が直々に訪問したり、納税について議論を交わした。

 僕が村長を務めることになり、この村を『始まりの村』と命名したからな。


 僕はいつも通りに畑の水やりに行くのだが、今日は村の女性たちに任せている。


 というのも、今日は本格的に住宅の建設工事が開始する日だ。

 その準備と作業の打ち合わせのために水やりを飛ばしたのだ。


 旧噴水広場に男衆とオレリア族、ボクードタ族にコロポックル族が集まってる。

 あと、ゴーレムのミョルニル達とロックファントのシヴァとパールヴァティーもいる。


「みんな。おはよう」

「「「「「おはようございます!!!」」」」」

 僕の朝のあいさつをみんなは一斉に大きな声で返事した。


「今日みんなが集まったのはほかでもない。今日から各区の家の工事を行う。なので、最終の打ち合わせ試合のだが、何か意見は無いかな?」

「はい」


 僕の質問に手を上げたのは、『稲光(いなみつ)』というヤマトの男性だ。


「村長、俺の意見を聞いてほしいのですが、よろしいでしょうか?」

「構わないけど何でしょうか?」

「俺たちが住む地区にもため池を作って貰えないでしょうか?」

「どうして?」

「はい。ここからため池がある場所は水汲みするには遠いですし、蒼我さんの鍛冶の腕は村一番でしっかりとしたものを作るには水が必要ですのでため池を作って下さいお願いします」


 稲光さんが僕に頭を下げる。

 それに蒼我さんのためにため池を作ってほしいほど信頼されていることがひしひしと伝わってくる。


「分かった。実はちょうど東側にもため池を作りたかったところなんだ。畑の物よりも小さくなるかもしれないけど、頑張ってみるよ」

「ありがとうございます」


 稲光さんが僕に深々と頭を下げる。

 本当に蒼我さんのことを尊敬しているんだな。


 そして約三十分ぐらい話し合いをしそれぞれの地区の名称と建設工事について以下の通りにまとまった。


 村の南側にボクードタ族とオレリア族をはじめとした少数民族の住む地区を『民族地区』、村の東側にヤマトの人達が住む地区を『アズマ地区』、村の南東にブランチ鉄鋼国の人達が住む地区を『ブランチ地区』、村の北西にコロポックル族が住む地区を『コロポックル地区』になった。

 家の建築に関しては安全のため、一件ずつ建てることにした。

 ボクードタ族とオレリア族は簡素な作りになっているので、二日あれば人数分の家ができるので建築が終わり次第アズマ地区とブランチ地区の建設の応援をすることにした。

 ちなみにコロポックル族の家については見ての通り体が小さいのでコロポックル族だけで十分だそうな。

 他の施設や村のルールは家が完成してから話し合いをすることにした。


 こうして始まりの村の大規模な建築工事が開始した。


 仮設住宅と畑だけがある村から木材を切る音や木材を叩く音、職人の注意喚起の掛け声が飛び交っているが、僕は何をしているのかというと公衆便所を作っている。場所はアズマ地区・ブランチ地区・民族地区に男女それぞれ三基ずつ作った。

 次に約束していた東側のため池作りを行う。


 ため池を作る場所は効率よくかつ安定した水の供給をするためアズマ地区の真上に掘ることにした。

 ため池作りはミョルニルが参加してくれたので約二時間ぐらいで掘り終えた。

 面積は縦二十メートル×横三十メートルの長さで、深さは同じ四メートルで畑にある物よりも小さいのが出来た。


 先に滝へ続く水路を板で塞ぎ、スライム浄化プールまでの水路をつなげてその後に上流の水路まで繋ぎ

 塞いでいた板を外して勢いよく水が流れ込んでいく。

 そして、畑がある方のため池は水が流れ、同時に完成した東側のため池の方も水が流れてきて少しずつ溜まっていく。


 これで東側の水不足が解消した。


 次に、僕は畑の拡張と新しい作物を植える作業を女性たちと子供たちで行った。


 畑を耕すのはかなりの重労働だったので休憩をはさみながら作業した。

 そして気づけば畑の広さはだいたい東京ドーム二個分ぐらいになり、ますます畑の作業の人出が欲しくなりそうだ。

 最後に僕の農業スキルで取り出した野菜の種をみんなで植えて水を撒いた。


 今回植えた野菜はゴボウ・パプリカ・トウモロコシ・大根・ホウレンソウだ。


 時間はあっという間に過ぎて気づけば夕方になっていた。

 一旦、仮設住宅で作業の進行状況の報告を聞いた。

 今日は一日目ということもあり家は骨組みだけという状況なったので明日から壁や屋根のつける作業を行うことにして僕たちは晩御飯を食べてから寝ることにした。


 明日の作業も大変な日になりそうだ。









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