神様との出会い
僕は、立吹 練。
16歳の高校生だ。今、宇宙空間ような所におり目の前には神々しいオーラを放つ女神が銀色の玉座に座っている。そして女神はこう言った。
「我の名は『オリジン』森羅万象の始祖と創造と終焉を司る女神だ」
自分をオリジンと名乗る女神は続けてこう言った。
「立吹よ、お主は命を落とし、我のもとに来ているのだ」
「命を落とした?とうことは、死んでいるのですか?」
「左様、お主は就寝しているときに、心筋梗塞を起こしてそのまま落としたのだ」
「そんな馬鹿なぁーーーーーー!!!」
女神から告げられる言葉に僕は叫ぶことしかできなかった。
僕の叫び声を聞いた女神は慌てて言いました。
「落ち着きたまえ。そんなお主にチャンスを与えよう」
「えっ?もしかして、女神様とゲームをして勝てたら復活ですか?」
と女神に尋ねると。
「違うわぁい!!お主には我が管轄する世界に行ってもらおう、お主のいた世界でいう『異世界系』だ」
「なっなにぃぃぃ!!!ぼっ僕が異世界にですか!?」
「左様、お主の思う剣と魔法の世界のことだぞ」
「ということはド派手な技や強力な魔法が使えるようになるってことですか?」
「使えるか分らぬが、コツコツ練習を続ければお主でもできるようになるぞ」
まさか、この僕が異世界に行く日が来るとは思わなくワクワクしている。
「お主には我が管轄する世界へ行くにあたりスキルの付与するのだが、どのようなスキルがほしいのかい?」
女神の質問にすごく悩む。
そして僕はあることを思いついた。
「女神様、僕に農業スキルを授けてもらえませんか?」
「? なぜゆえに農業を?」
「僕は都会育ちなので自然での田舎暮らしや農業に興味があり、いつか暮らしてみたいと考えていましたが、ダメですか?」
流石に女神様にはこんなお願いは無理か、と思っていたら。
「フッ」
「えっ?」
「フハハハハハハハハハハハ」
突然、女神が腹を抱えて大笑いをする。
何かまずいことを言ってしまったと思っていたのだが。
「はぁ―っはぁ―っ、お主中々面白いやつだな、普通は戦士や魔法使い、または勇者や魔王と言うところを農業とな」
まさか、女神様が失笑するとは思いもしなかったので、僕は深いため息をついた。
女神様は深呼吸をした後に、僕に向かってこう言った。
「わかった、お主の望みを叶えよう」
僕は少しホッとしたのだが、女神様は間髪を入れずに続けて言った。
「だだし、農業スキルだけではすぐに死んでしまうぞ。なので、お主には他に『無限の魔力』・『異常状態無効』・『無病』のスキルを与えよう」
「あっありがとうございます。」
「お礼などはいらぬが、お主が持つスキルについて説明するぞ。話を聞くように」
《このままスキルの内容が分からない状態で異世界にいくのは危険だしな、
ここは説明を聞いておかなければいけないな》
と思いながら「お願いします」と頭を下げた。
「まず『農業スキル』についてだ。このスキルは様々な植物の種や苗木の召喚や農作業に必要な鍬・鋤・鎌などの農具と建築や資材の収集に必要なトンカチ・斧・ノミ・鉈などの工具を好きな時に出し入れができるぞ」
「すごすぎます!」
「まだ驚くのは早いぞ、残りのスキルについて一気に説明をするぞ」
「わかりました。このまま続けてください」
「うむ、では続けて『無限の魔力』はそのままの意味で魔力が無限に使える。それと『異常状態無効』と『無病』はこれもそのままの意味で毒・麻痺・呪いなどの異常状態と病気に罹らない身体になるぞ。だだし、火傷・切り傷・骨折・腹痛・刺し傷・出血・身体の欠損などは受けるから過信は禁物だぞ」
「わかりました。身体を大事にします」
女神さまからスキルの説明を聞いたものの病気にならないが、身体のダメージを受けるところが心細い。この後の異世界での生活が少し不安になってしまうなと考えてしまう。
「立吹よ、そろそろ異世界へ行く時間だ。とその前に、お主の両手の甲を出してもらえるかの」
「はい」
女神様の指示どうりに僕は両手の甲を出す。そして、女神様が手をかざすと僕の手が火に炙られるように熱く感じ、手の甲には火傷の痕のような紋章が刻まれた。
「この紋章は?」
「神の使いの証だ」
「神の使い?」
「お主が行く世界では、神の加護を得て異世界から来た人間を『神の使い』と崇めている。その力は戦況を大きくひっくり返し周辺の国家間の情勢を変えるほどだ」
「戦況と情勢を変える?つまり最悪の場合、僕をめぐって戦争になるってことですか?」
女神様にそう聞くと。
「そうなるな。まっうまく見つからないように生活をすることだな」
なんとも無責任な、それが女神様がいうセリフなのか?僕は心底呆れた。
「これで説明は以上だ。他に聞きたいことはないか?」
「いえ、特にありません」
「よろしい。ではいくぞ、はぁぁ―――――!」
女神様が右手を前に出して声を立てると、僕の足元に魔法陣が現れて強い光が周りに包み込む。
その途端に、女神様は何かを思い出したかのように僕に言った。
「あっそうだ。お主には将来、一生を添い遂げる伴侶は9人ぐらいできるから夫婦喧嘩などせぬにな。お主の異世界生活に健闘を祈る」
まさかの女神様の爆弾発言に考える余裕もなく。
「ちょっちょっと待って!!?それはどうゆうことで・・・」
僕はツッコム暇もなく異世界へ転送された。