表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

“誰かは誰かの笑顔の為に”ってどういう事?

作者: 七瀬




___私のママはね?

いつも、私に同じ事を言っていたわ。


『___ねえ、あーちゃん! あのね? 人はみんなココロにね!

“誰かは誰かの笑顔の為に” 働いたり助け合って生きているのよ!

あーちゃんも、きっと何処かの誰かのためになっているわ! それには

先ず、あーちゃんの心がキレイでないとダメなのよ。』

『___あーちゃんの、ココロきれいだよ!』

『___もっともっと、キレイに自分のココロに正直にいてね!』

『___うん!』






___ママは、私が9歳の時に病気で亡くなっちゃったけど。

ママの言葉は、私の中で生き続けているの!


・・・でもね?

今でも、分からない事があるの。

ママの言っていた! 【“誰かは誰かの笑顔の為に”】


___いつか? 私もそうなれるかな?



___あれから、15年の歳月が経ったわ!

私も、24歳になって彼氏も出来たのだけど?


パパの事が心配だから、彼氏から“同棲しないか?”と言われてるけど?

断ってるの! 彼と結婚したら、彼とはこの先ずっと一緒に居れるけど。

パパとは、離れ離れになっちゃうから、今のうちに親孝行したいしね!

亡くなったママの分も、パパには長生きしてほしいから。



・・・だけど? 

パパから、最近よく言われる事があるわ。


『___あーちゃんは、だんだんママに似てきたな?』

『___えぇ!?』

『話し方や仕草、声も似てるし! 後ろから見たら、あの頃のママに

そっくりだよ!』

『___もぉ~パパったら? ママの事、思い出すんでしょ!』

『___ごめんごめんつい、あーちゃんがママに似てきたからだよ!』

『・・・そうなのかな?』

『___あぁ!』



___まあ、私もママの亡くなった歳に近づいてきたからかな?

パパが、私を見て! 亡くなったママを思い出すのは仕方がないかも!?

私だって! 何度、ママが生きてたらと思った事か、、、?






___私も、今はそれなりに仕事も頑張って、上司や先輩に認められた

いと思いながら頑張っているのよ。


それに、私にも“後輩”がたくさんできたしね!

仕事も充実してきて、少しココロにも余裕が出来てきたころ、、、。


・・・ふと? 思う事があったの!

ママの言っていた言葉が突然、浮かんだわ!

『“誰かは誰かの笑顔の為に”』


【・・・これって? 社会がそうなっているのかなって?】


コンビニの店員さんが、年配のお客さんがお店に入って来た時に杖を曳い

ていて、何かの拍子に躓いてしまって自分で立つ事が出来なくなったその

年配のお客さんを、いち早く店員さんが見つけて手を貸していたわ!


そのお年寄りの方も、凄く助かったのか?

その店員さんに、何度もお礼を言っていたけど、、、?


お互い、頭を下げ合ってて日本人らしいというか?

それを見ていた私の方が、優しい気持ちになったの。


___いや? 私だけじゃなく! 他にも私のように見ていた人は?

ココロが温かい気持ちに包まれたんじゃないかな?



___みんな少し、優しい気持ちになって、、、。

ニヤケてたかもしれないわね!


・・・きっと、それがね!

ママが言っていた! 【“誰かは誰かの笑顔の為に”】なのかもしれないと

私は、あの時! そう思ったの!


___些細なことだけど?

人の為に、何かできる事はたくさんあるんだって。


___そう! ママは言いたかったじゃないかって今の私はそう思うわ。






最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ