“誰かは誰かの笑顔の為に”ってどういう事?
___私のママはね?
いつも、私に同じ事を言っていたわ。
『___ねえ、あーちゃん! あのね? 人はみんなココロにね!
“誰かは誰かの笑顔の為に” 働いたり助け合って生きているのよ!
あーちゃんも、きっと何処かの誰かのためになっているわ! それには
先ず、あーちゃんの心がキレイでないとダメなのよ。』
『___あーちゃんの、ココロきれいだよ!』
『___もっともっと、キレイに自分のココロに正直にいてね!』
『___うん!』
*
___ママは、私が9歳の時に病気で亡くなっちゃったけど。
ママの言葉は、私の中で生き続けているの!
・・・でもね?
今でも、分からない事があるの。
ママの言っていた! 【“誰かは誰かの笑顔の為に”】
___いつか? 私もそうなれるかな?
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___あれから、15年の歳月が経ったわ!
私も、24歳になって彼氏も出来たのだけど?
パパの事が心配だから、彼氏から“同棲しないか?”と言われてるけど?
断ってるの! 彼と結婚したら、彼とはこの先ずっと一緒に居れるけど。
パパとは、離れ離れになっちゃうから、今のうちに親孝行したいしね!
亡くなったママの分も、パパには長生きしてほしいから。
・・・だけど?
パパから、最近よく言われる事があるわ。
『___あーちゃんは、だんだんママに似てきたな?』
『___えぇ!?』
『話し方や仕草、声も似てるし! 後ろから見たら、あの頃のママに
そっくりだよ!』
『___もぉ~パパったら? ママの事、思い出すんでしょ!』
『___ごめんごめんつい、あーちゃんがママに似てきたからだよ!』
『・・・そうなのかな?』
『___あぁ!』
___まあ、私もママの亡くなった歳に近づいてきたからかな?
パパが、私を見て! 亡くなったママを思い出すのは仕方がないかも!?
私だって! 何度、ママが生きてたらと思った事か、、、?
*
___私も、今はそれなりに仕事も頑張って、上司や先輩に認められた
いと思いながら頑張っているのよ。
それに、私にも“後輩”がたくさんできたしね!
仕事も充実してきて、少しココロにも余裕が出来てきたころ、、、。
・・・ふと? 思う事があったの!
ママの言っていた言葉が突然、浮かんだわ!
『“誰かは誰かの笑顔の為に”』
【・・・これって? 社会がそうなっているのかなって?】
コンビニの店員さんが、年配のお客さんがお店に入って来た時に杖を曳い
ていて、何かの拍子に躓いてしまって自分で立つ事が出来なくなったその
年配のお客さんを、いち早く店員さんが見つけて手を貸していたわ!
そのお年寄りの方も、凄く助かったのか?
その店員さんに、何度もお礼を言っていたけど、、、?
お互い、頭を下げ合ってて日本人らしいというか?
それを見ていた私の方が、優しい気持ちになったの。
___いや? 私だけじゃなく! 他にも私のように見ていた人は?
ココロが温かい気持ちに包まれたんじゃないかな?
___みんな少し、優しい気持ちになって、、、。
ニヤケてたかもしれないわね!
・・・きっと、それがね!
ママが言っていた! 【“誰かは誰かの笑顔の為に”】なのかもしれないと
私は、あの時! そう思ったの!
___些細なことだけど?
人の為に、何かできる事はたくさんあるんだって。
___そう! ママは言いたかったじゃないかって今の私はそう思うわ。
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