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第4話 裏切り者のサブリーダーには死を

俺は静かに鍵を差し込んでみた。


「ん?」


鍵は掛っていなかった。

全く持って不用心だと言うしかない。


もっとも鍵を掛けていたところで大した違いはないが。


ドアノブをゆっくりと回して、扉を静かに開ける。

廊下には明かりはついていないから、中のふたりは気づかない。


元彼女はベッドにサブリーダーの獣人剣士とふたりで抱き合っている。


「おい」


声を落として呼び掛けてみる。


男の動きが止まった。

女の声も静かになる。


「おい」


もう一度呼び掛けてみる。

返事はない。


しかし、男がゆっくりと顔をこちらに向けてくる。


鎧のヘルメットだけを外してあるから、部屋の明かりで俺の顔は判断できたはずだ。

男が声を振り絞って言う。


「おまえ・・・」


言葉が続かないから、代わりに言ってやろう。


「死んだと思ったか」

「な、なんで、そこにいる?」


言わずともわかると思うがな。

分からないなら説明してやろう。


「裏切者を成敗しに地獄から舞い戻ってのさ」

「ふざけるな。いい加減にしろ」


何を言いたいのか分からない。

ただ、本人も分かっていない可能性が高いと思える。


「ふざけてないさ。お前に死を与えに来たのだ」

「や、やめてくれ」


俺はゆっくりと剣を鞘から出す。

プラチナ・ドラゴンの鱗から作り出した長剣。


本来、無防備な男を切るようには作られていない。

だが、そんなことは気にすることはない。


「いくぞ!!!」

「待て。おれが悪かった」


ほう、ちゃんと分かっているのだな。

己の罪を。

死に値する罪だということを。


うーん。救いようがない話だね。


だけど、先が気になるって方はブクマしてくださいね。

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