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第30話 オークはただのザコ

なんかしらないけどオーク狩りに参加するらしい

「来たぞ。オークが3体だ」


俺も入れて5人のパーティだから、3体くらいは余裕だろう。

フォーメーションも何も聞かされていないから、最初は見学としようか。


「今回は俺はパスだな。3体なら、そっちの剣士3人で余裕だろう」

「ええ。まずは僕らの戦いを見ていてください」


剣士3人が飛び出していく。

オークの武器はこん棒程度だから大丈夫だろう。


「このくらい敵なら勝てるんだろう?」

「もうろんさ。もし、手間取ったら私の魔法もあるからな」

「それは心強いな」

「あんたなんかは出番無しさ」


まぁ、このくらいの敵で手間取ったら問題だろう。

見ていると、ちゃんとフォーメーションも組んで3体を倒していく。


基本的なフォーメーションは、2人で1体を攻撃する形だ。

もうひとりはその形になるように支援をする役割。


一体づつ、倒していく。

基本通りだが、C級冒険者としてはうまくやっている。


しばらくてして3体を倒して戻ってきた。


「お疲れさん」

「まぁ、順当な結果というとこか」

「さすがにこのくらいの実力はありますよ」

「そうか」


軽くリーダーと話していると、魔法使いが割り込んでくる。


「なにもしないくせに偉そうだな」

「別に偉そうにしている訳ではないが」

「次はお前の実力を見せてもらえるんだろうな」

「いいぜ。じゃあ、次にオークを見つけたら、私ひとりで倒すのでどうだ?」

「おいおい、そんなこと言っていいのか。危なくなって助けてくれとかごめんだぜ」

「なら、手出し無用でどうだ?」


魔法使いはしてやったり顔をしている。

危険な役割を割り当てて、メンツをつぶそうというのだろう。


「さすがにひとりはまずいだろう。どのくらいの数のオークが来るかわからないのにな」

「このあたりでは、どんなオークの群れがいるんだ?」

「普通は5体以下だな。だが、10体を超える大きな群れだってある。そういう場合は逃げるがな」

「では、次の戦いは俺が戦うかどうかを選ばせてくれ」

「それはそうだな。ひとりで戦うのであればな」


逃げるなんて選択は全く考えていないが、何体のオークの群れかは楽しみだ。

しっかりと、戦ってやろう。


「います!オークです」


先行していた偵察役の剣士が伝えてくる。


「何体くらいか?」

「えっと、視認できただけで5体はいます。もしかすると、あと数体はいるかもしれません」

「うーむ。多いな。ここは避けるのが上策か」

「おっと、待った」

「なんだ?」

「戦うかどうかは俺が選ぶと言ったろう」

「お、そうだった。しかし、やはり避ける選択だろう」

「そんなことはない。やるぜ」


鋼鉄の長剣を抜き、前に進んでいく。

リーダーをはじめ剣士たちはあせっている。

魔法使いだけが、薄ら笑いを浮かべている。


「全滅させればいいんだろう」


そう告げると、オークがいるあたりに走って行った。

本人は気楽にレクレーション気分です。


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