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第29話 冒険者ギルド

「俺は登録しないからな」

「いいですよ。ギルドからみたら非公式参加でも」


冒険者に戻る気はない。

パーティを組む仲間も作る気はない。


それを強調したら、気が向いたときに非公式参加をしていれたらいいとなった。


「この街の依頼は、オーク退治が多いんですよ」


近くにオークが生息する魔物の森があるらしく、そこから村や街道に人間を襲いに出てくる。

そうならない様に依頼で討伐をさせているらしい。


「僕らC級パーティはちょっと大きめな群れを討伐するんです」


C級依頼のところにある常時依頼のオーク退治の紙を剥がして、ギルドの受付に行く。


「今日はオーク退治するのね」

「はい。戦果を期待してくださいね」

「無理しちゃダメよ。危ないと思ったらすぐ撤退よ」


なかなかやさしいギルドの受付さんだな。

そのうえ、美人だし。


「大丈夫ですよ。今回は強力な助っ人いますので」

「もしかして、あの人?強そうには見えないけど」

「一瞬で10体のオークの心臓をついて退治できるんです」


おいおい。話を膨らませるなよ。

3体だよ、3体。


「それって、A級でも難しいでしょ。信じられないわ」

「まぁ、今日の戦果を見て判断してって」


妙にドヤ顔で宣言しているな。

まぁ、オークくらい、いくらでもなんとかするけどな。


「こちらがガイナさん。凄腕剣士です」

「よろしく」


パーティを組む3人にも紹介された。

酒場で出会った男がリーダーらしく、残りの3人はリーダーが連れてきた男を受け入れている。


ただ、実際にどう思っているかは別。


「本当に凄腕なのかよ。冒険者ライセンスもないんだろう」


パーティの唯一の魔法使いがこっそり隣の剣士に言っているのを聞いた。


「冒険者ライセンスを持っていたって、ダメな奴はダメさ」

「なんだと」


殴りかかってこようとする魔法使いを隣の剣士が止める。


「とにかく、今回は一緒のパーティなんだから、ケンカはするなよ」


リーダーは釘を刺す。

しぶしぶ認める魔法使い。


ずいぶんと喧嘩っ早い魔法使いだこと。

魔法使いはあまり手を出さないイメージがあるがいろいろといるらしい。


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