第22話 ハーレム会議
「それでは、ハーレム会議を始めます」
ハーレムに一番最初に連れてこられた美少女が進行役でいう。
「今の問題はご主人様からお呼びがかからない、その一言で表現できます」
「そうよ。なんで、ご主人様は私達をかまってくれないの?」
わいわい、がやがや。
女3人で姦しいというが、女7人集まるともっと五月蠅い。
綺麗な女や、かわいい女揃いだが、頭がいい女は特にいない。
それまで男にちやほやされて生きてきたのだ。
「もしかして、ご主人様は私達に飽きてしまったの?」
「そうかもしれない」
まだガヤガヤしている。
話し合いというより、自分が言いたいことをただ言っているだけに見える。
「実は本当かどうかわからないんだけど」
「何?」
「ご主人様が娼館に入っていったのを見たって人がいるの」
「嘘っ」
女達にショックが走った。
自分達がいるのに、娼館。
娼館の安っぽい女達に私達が負けたったこと?
元々、自尊心が強い女達が集まっているから、娼館に負けたことがすごくショックだ。
「もし、そうだとしたら、どうしたらいいの?」
「まずは情報よ。確実な情報がいるわ」
「そんなこと言っても、私達では調べることできないわ」
「いい人を知っているわ」
ひとりの女が情報屋を知っているという。
浮気情報なら、たちどころに調べて決定的な証拠を持ってきてくれる。
もちろん、それなりにお金はかかるがそのくらいのお金はご主人様からもらっている。
「これはご主人様のことなんだから、ご主人様から頂いお金で調べるべきね」
「そうよ」
「そうよ」
女の思考というのは、時として都合がいい方向へと流れてしまうものらしい。
そんなことに使うなら、ご主人様はそのお金を渡すことなどない。
そんな思考をする女は7人いてもゼロだった。
「まずは決定的な証拠を得て、ご主人様と直談判ね」
女たちの目に、決意の炎が宿っていた。
ハーレムは一度作ると大変ですって話だね。
楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。
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