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第10話 魂と引き換えの女

「しかし、まぁ。ずいぶんとお前、運がいいな」

「ありがとうございます。本当にありがとうございます」


今、俺は16歳の女と一緒に走っている。

食堂で魂と引き換えに助けを求められた女だ。


ゴブリンの巣に突入して、上位種も含めたゴブリンを切りまくった。

もちろん、魔法も巣を焼き払うのに使った。


もっとも、捕われている女がいるから、巣の奥へは火の魔法は使えない。

だから、ドラゴンソードで切りまくった。


全部で300体くらいは剣と魔法で倒しただろう。


最後は、ゴブリン・ジェネラルとの闘いになったが、一瞬で決着がついた。


「しかし、なんでお前、何もそれないで無事だったのか?」

「よくわかりません。ただ、一番大きいゴブリンが、何かが来るのを待っていた様に思いました」


なるほど。もっと偉いゴブリン。

ゴブリン・ロードあたりか。


そいつが不在だったから、助かったのか。

本当に運がいいやつだな、こいつ。


「それで、お前を助けるように言った男、分かるな」

「はい」

「お前をそいつに引き渡す」

「ありがとうございます」

「そして、俺はそいつの魂をいただくという訳だ」

「えっ」


まじまじと顔を見られてしまった。

なかなか、かわいい顔をしているな。


「魂、ですか」

「ああ。お前を助ければ、魂を自由にしてもいいと言っているからな」

「あなた、悪魔、ですか?」

「似たようなものだ」


魂を自由にする、の意味を考えている女。

もしかしたら、男が自分のためにとんでもない約束をしたのか。

そんなことを考えているのだろう。


「いったい、あなたは何をしようとしているんですか?」

「別に。お前はあいつに引き渡すだけだ」

「そのあとのことよ」


命の恩人に対して、そんなきつい言い方ないんじゃないか。

そう思うが、悪魔だと思っているなら、仕方ないな。


「それはお前は関係ない。あいつと俺の約束のことだ」

「そうはいかないわ」


なんか、面倒なことになってしまった。

余計なことを言うと、ややこしくなる典型だな。


「面倒なことはごめんだ」


ガツンと女を叩く。

もちろん、手加減して。


「女は静かな方が魅力的だぞ」


気を失った女を片手に抱えて、街に帰って行った。


獲物を抱えて街に帰りましたとさ。


楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。

ブクマと評価もよろしくです。

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