表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

応援すればいいことあるぞ!

気楽に書いたので気楽に読んでもらえれば幸いです(保険)

自分が死なない限り更新を続けて完結させます

あの名門学校【公立誠楽高校】(せいがく)に合格した

自分(援田えんだ 人吉ひとよし)は今までに無いくらい

緊張していた。

何せ一昨年迄は女子高で去年から共学になったそうで校門前まで

見渡す限り女子、女子、女子たまに男の先生

いくら何でも多すぎるだろと思っている所に野太い、男らしい声を掛けられた

「おぉ!そこの君!今年の新入生だろう?」

「え、ええ、そうですけど...っ」

振り返ると180~190cmはあろうかと思われる一昔前の番長の様な男が立っていた

「そうか!俺は響野ひびきの 豪也ごうやって名前だ。

君の一つ上の学年だ、宜しくな!君の名前は?」

「援田人吉って言います!よ、宜しくお願いします!!」

響野先輩の見た目に圧されて思わず大声が出てしまう

「おお、元気がいいな!自分のクラスの場所はわかるか?」

「はい、学校見学で大体分かってると思います」

「そうかそうか、じゃあ俺はそろそろ行くよ

又会った時は宜しくな」

と言い響野先輩は自分から離れて行く

何か、豪快な人だったな...と呆けて居ると他の生徒に笑われていた

「あの新入生響野君に気に入られたのかしら」

「ふふ、盛り上げてくれると嬉しいわね」

等々言われていて、自分は居た堪れなくなり早足で自分のクラスへと向かった。


クラスに入るとそこは桃源郷だった、可愛らしい、あるいは美しい女性で溢れていた。

が自分はそれが何とも気恥ずかしくなり、そそくさと自分の席を見つけ鞄を置き、席を立ち何処かへ行こうかと思った所を背が低く長い髪をサイドテールにしている女の子に呼び止められた

「あ!さっき番長と話してた人!」

番長?響野先輩の事だろうか?

「お、何か用?えーと、君の名前は?」

「用って程じゃないんだけどね!私は新崎しんざき あゆむ!」

「自分は...」

新崎さんが名乗ったのでこちらも名乗ろうとした時

「援田 人吉君でしょー!黒板に書いてあったし!」

そうか、珍しい男子生徒の名前は既に覚えられているのか...

早く皆の名前覚えなきゃなぁ

「もう覚えてくれたんだ、ありがとうね」

「当然!フフーン!」

凄く自慢気な新崎さん、元気で面白い人だなぁ

と思うと新たな女性の登場

「歩ちゃん、もう彼と友達になったの?」

「もっちろん!唯ちゃんに紹介するね、こちら援田人吉君です!

援田君、こちらは飯原いいはら ゆいちゃんです!」

そうか、もう友達になってたのか、嬉しすぎて涙が出そうだ

高校デビューは出来ているのだろうか

「援田です、2人はかなり仲が良いみたいだね」

「歩ちゃんとは幼稚園から同じですから」

飯原さんはセミロングの髪で吸い込まれそうな瞳をしている

そして新崎さんを見る目はまるで母の様...失礼かな

「おーい、君たちぃー、席につけー」

「あ!先生が来たね!またねー援田君」

男の先生が部屋のドアを開け入って来る、

それに合わせて皆一様に席に着く、2人に挨拶をし、自分もまた席に着く、と扉がガラガラと大きな音を立てて開く。

「すいません!遅れました!」

何人かのクラスメイトが体をビクッと震わせ驚く

遅れて来た生徒を見ると何と男子生徒だった、自分は1人じゃなかったのかと心底安堵する

「あぁ、大丈夫だよ、まだ遅刻の時間ではないからね」

「ほんますいません...」

その男子生徒はばつが悪そうに自分の席へと向かう

「えぇー、改めてこの1年間皆さんの担任をする中野です宜しくお願いしますねー、早速ですが体育館に集合してもらいますー

そこで校長の話とか色々聞いてください、寝ちゃダメよー

えぇーでは、先導するので体育館に向かいましょう」

先生の簡単過ぎる自己紹介が終わり、これから体育館に向かう所で

「先生って何か抜けてそうだね」

コソコソと新崎さんが話し掛けて来た

「そうだね、でも必要な事は簡潔に話してたし意外とデキル人なのかもよ?」

とさりげなくフォローする

「そんなこと言ったら怒られちゃうよ?歩ちゃん」

「あの先生怒るのかな?」

注意する飯原さんにニコニコしている新崎さん


「えぇー、では出席番号順に座って待ってて下さいねー」

パイプ椅子に座り大人しくする自分

隣はメガネの女の子と金髪の女の子で何となく話し掛ける事が出来なかったが

まぁうるさくすると怒られそうなのでひたすら教壇の大きな花を眺める

「これより第68回誠楽高校入学式を行います

初めに校長先生の祝辞をお願いします」

と、入学式が始まる、校長先生の話を聞き、良く分からない人の話も聞く、誰だろう、あれ

「皆さん、わが校は部活動に入る事が必須と言うことはお忘れでは無いでしょうな?えー、これより各部活動の先輩達による部活動紹介が始まります、皆さんの入部希望の幅を増やしてください」

校長が部活関連の話を終えて、思い出す。

忘れてた...まぁどの道部活には入る予定だったから、ここは

真面目に見ておこう、楽しみだし

「私達女子ソフトボール部は~」

自分は入れないなぁ

「女子バレーボール部は~」

.......

「女子サッカー部は~」

入れない部活ばかりじゃないか...運動部ダメかな?

「私達弓道部は精神力~」

お、弓道なら大丈夫そうだ

「バトミントン部は~なので男子生徒も受付中です!」

これは明らかに大丈夫だな

「茶道部は~」

あ、そうか文化系なら大体OKかな

「吹奏楽部はある事情により他の部と同時に紹介させて頂きます」

事情...なんだろうかと思うと、楽器と椅子を持った先輩が並び

座り、演奏する準備に入った。

もう一つの部活は?と、恐らく皆が疑問を持った時

3.3.7拍子の音楽が聞こえてくる

「私達吹奏楽部は毎年全国大会で優秀な成績を残し、音大に進学していく先輩も数多いです!楽器が好きな人や音楽が好きな人は是非入部を考えてみて下さい!皆で一つの音を作った時の快感は他には無いと思っています!」

と綺麗で良く通る声で背の高い先輩が演説をする、いや何で3.3.7拍子?

「押忍!!!」

響野先輩!?!?

「俺は応援団の団長をやらせてもらっている響野といいます!!

応援団と言っても現在1人!先生方に特別に許可を貰って応援団をしています!!」

1人でやってるんだ...

「今年は男子生徒が2人入学したと聞いている!」

周りの視線が自分に集中する、やめて下さい...

あぁ、クラスメイトの男子生徒も頭を抱えている...

「応援団こと響野豪也は君たちを必要としている!是非入部してくれ!

もちろん女子生徒の入部は断らない!

以上!応援団でした!ありがとうございました!吹奏楽部!」

変な汗が吹き出る、殆ど名指しじゃないか...

男子生徒を見るとこちらを凝視している...心細いよな...

自分の学園ライフはかなり軌道が逸れに逸れる様な気がしてきた...

まだまだ始まったばかりの作品ですがこれからも皆様に応援してもらえたら嬉しいです(伏線回収)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ