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兄と妹

作者: 了 最華
掲載日:2016/12/30

*



「……ッはあ!?」


 朝起きて自室の机の上に置かれた封筒を開けて中身を見て驚愕する。

 それは。




 妹からのラブレター。



*



 ………気まずい。


 学校からの帰り道。

 と言っても、俺は頭を冷やすために学校はサボったけれど…。

 偶然、妹を見掛けたから、一緒に帰る次いでに話でも……と並んで歩いてみたは良いが、どう切り出してみたものか……。


「……今日も疲れたな」

「……」


 妹はただ、黙って俯いている。その表情は読み取れない。


「……その、何だ」

「………」


 あれ、冗談だろ?

 

 そう言おうと思った時。


「…また、一緒に帰りたかったな」

「は!?」


 妹はそう言うと、突然走り出した。


「ッおい! 待てよ!」


 走り出す時、僅かに見えた妹の表情は。


 悲しんでいるように見えた。



*



 そういえば前も、一緒に帰った事があったか。

 玄関の扉を開けて、家の中へ。線香の香りが漂う廊下を抜けて、階段を登り、大人しく自室に戻る事にした。


 …妹の事は後で考えよう。

 

「…寝るか」


 何故か、頭が死んだように働かないから。



………………

………

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