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精霊王になりまして  作者:
水精霊王誕生
1/55

アルヴィス・サークフェイス


生とは不思議なものだ、何度も終わるというのに本質は何も変わらない。

幾度(いくど)も生まれ、死に、そしてまた生まれる。


なに、不安がる必要などない。

君は君であるが君であったことを忘れ、けれども君らしく生きる。


君の運命は決まっているが、道筋は決まってはいない。

学び、考え、好きに生きるがいい。


そうだ、二つほど君に贈ろう。

一つ目は名を。

二つ目は君が生きるのに助かるものを。









さあ、起きなさい。



君の世界が君を待っている。



私が誰か?そうだね、君が私の所に再び来た時に教えよう。

なあに、君は此処(ここ)での事を忘れるんだ、長い時間お預けされてもなんにも思わないだろうよ。






君の名は───アルヴィス・サークフェイス。





精々君らしく生きなさい。






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