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アルヴィス・サークフェイス
生とは不思議なものだ、何度も終わるというのに本質は何も変わらない。
幾度も生まれ、死に、そしてまた生まれる。
なに、不安がる必要などない。
君は君であるが君であったことを忘れ、けれども君らしく生きる。
君の運命は決まっているが、道筋は決まってはいない。
学び、考え、好きに生きるがいい。
そうだ、二つほど君に贈ろう。
一つ目は名を。
二つ目は君が生きるのに助かるものを。
さあ、起きなさい。
君の世界が君を待っている。
私が誰か?そうだね、君が私の所に再び来た時に教えよう。
なあに、君は此処での事を忘れるんだ、長い時間お預けされてもなんにも思わないだろうよ。
君の名は───アルヴィス・サークフェイス。
精々君らしく生きなさい。