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苦労人の憂鬱

駄文でごめんなさい...

私が警察を辞めなければならないと覚悟したあの事件から1週間、早いものだ。大体は色々な説明や署内の案内などで結構時間を使ってしまった。でも、それはこれから役に立つし損をしたという事ではない、これに比べたらね...

「はぁ....」

「やぁ、どうしたんだい?新人ちゃん?」

「あ、案内してくれた...えー、あー...そうだ!三月さん!」

「...一瞬忘れてたんだね、上司の顔を...」

そう言って彼女「三月 (みつき くろ)」は少し悲しそうに私を見てきたが私だって忙しいのだし、一回しか聞いてない名前を覚えていただけでもだいぶいい方だと思うのだけどなぁ...

「あ、それより何かご用ですか?」

「そ、それより?私が傷ついているのにどうでもいいの?ひどいのね..」グスッ

「ご、ごめんなさい、私も彼女のせいで忙しくて、つい...」

彼女とはもちろんあの小学生..何か冷たいものを感じるので可憐なお嬢さんと言い直しておきます。と、とにかく私が疲れているのはあのわがままリーナのせいなのだ。彼女は朝から私を呼び出し朝食を買ってこさせ、仕事に慣れさせる為と仕事を押し付けてきて、あげくには眠たいと言う理由で休み相棒である私を犠牲にするという悪魔の所業をやってきたのである。

「まぁ、彼女の相棒だものね。それは大変だと思うわ。実際貴女も時間の問題だと思うけれどね」

「いえ、仕事を辞めたくなるほどは疲れてないですよ?一週間もしてきて慣れましたし!」

「そ、それはそれで問題だと思うのだけれど..。でもね、私が言ってるのはその事じゃなくもう一つの仕事の方よ」

「え?そんなものがあるんですか?」

「え?」

「え?」

私がそう聞き返すと彼女も同じように聞き返してきた、いや、そんなに意外みたいな顔されても知らないものは知らないんだし...

「なるほどね...彼女が最近イライラしてるのはその所為なのね。でも彼女はどうしてそんな事を...?」ブツブツ

三月さんは少し不思議そうな顔をして何か呟き出した、何を言っているのかは聞こえないが少し深刻そう...なのかな?

「...わかったわ、とりあえず今日の夜は空いているかしら?」

「え、あ、特に用事は...」

そう言うと三月さんはポケットから手帳を取り出し何かを書いてから一枚破いて私に渡してきた。

「今夜この場所に書いてある通りに来なさい、もし来なければ...いえ、私に何かを決める権利は無いわね。とりあえず約束よ、そしてこの約束は誰にも言ってはいけないわ、分かった?」

「は、はい!わかりました!」

と、つい三月さんから出ているプレッシャーを押しのけようと大きな声をだしてしまった。周りからの視線が痛い...

「ふふふ、元気ね。それじゃあ今夜また会いましょうね」

彼女は少し怖いオーラを出しながら離れて行った。なんか張り詰めた顔をしてた気もするけど...リーナともう一つの仕事と言うのはどう関係しているのだろうか...

少し考えようとしてみると携帯にメールが入った

「っと、誰からか...な...あ、あー!しまった!リーナの代わりに会議に出ないと行けなかったんだ!やばい!あー!連絡するくらいなら自分で行けばいいのに!」

そう言いながら私は会議室に走って向かった。...そして、会議の後、あんなに意味深な雰囲気を出して去って行った三月さんが用事があるのを思い出して顔を赤くして私に会いに来たのは秘密だったりする

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