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12.オンナを探せ!!

所謂『井戸端会議』の最中、焦げ臭いので奥さん連中が滝川家に入り、コンロからカーテンに引火しているのを発見。バケツリレーをすると共に消防に連絡。

 ========== フィクションです ===========

 === 主な登場人物 ===

 眩目くらめ真吉・・・警視庁捜査一課刑事。巡査。

 大曲尚人・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。

 開光かいこう蘭子・・・警視庁捜査一課課長、警部補。

 志摩敏夫・・・警視庁管理官。

 井関権蔵・・・警視庁鑑識課課長。

 秋野治夫・・・警視庁鑑識課課員。

 井関智子・・・警視庁鑑識課課員。井関の娘。


 辻・・・捜査一課辻班班長。



 =================================


 午後1時。捜査一課。「一応心中事件」本部。

 昼食の後、捜査員が帰って来て、捜査会議が始まった。


 課長である開光蘭子が、言った。

「発見者は消防士と近所の奥さん連中。火事の原因のベスト3が『タバコ』、『たき火』、『コンロ』。所謂『井戸端会議』の最中、焦げ臭いので奥さん連中が滝川家に入り、コンロからカーテンに引火しているのを発見。バケツリレーをすると共に消防に連絡。近くを通った消防車が駆けつけると、ボヤの範囲で鎮火していた。ところで、隣家の村上家に挨拶と安否確認に行った滝川の奥さん、近所の小金井の奥さんが消防士と共に、玄関に倒れている村上夫妻を発見、警察に通報した。ナイフで刺されて出血多量で亡くなっていた夫妻だが、。妙なことに、妻は夫の股間を触っていた。一応心中事件として立件した。」

 管理官の説明の後、捜査一課課長である蘭子が叫んだ。

「亡くなった男の浮気相手が被疑者だ。オンナをさがせ!!」

 言った対象は、俺と大曲先輩だ。

「開光君。理由は?」と管理官が尋ねた。

「亡くなった女、奥さんが股間を触っている。浮気相手が偽装した心中だ。そうだ。大曲と眩目はPCの類い、ガラケーの類いを徹底的に痕跡洗い出しだ。管理官。ガラケー会社に協力を申請します。」

「電話、メールの通信履歴だな。了解した。じゃ、辻班は、ガイシャの辛坊さんの会社と交遊関係を頼む。」

 管理官は、蘭子と付き合いが長い。付き合いと言っても肉体関係ではない。とにかく、気配りは大したものだ。辻さんは捜査官としての経歴は長いが、ITオンチだ。だから必然とアナログ担当だ。大曲先輩はいかつい顔だが、キーボードアレルギーではない。


 午後3時。PCを調べる前に、大曲先輩は、台所床下の収納庫から大量のDVDを発見した。

「タイトルを見る限り、エロDVDだ。妻帯者で、こんなのを集めて隠し持っているスカケベ奴が心中なんてする訳ない。だろ?眩目。」

「はい。大曲先輩の推測は大抵正しい。」

「大抵?」

「あ。気にしないで下さい。」

 俺は、換気扇の裏からガラケーを発見した。着信履歴は昨日まである。

 一方、PCを起動して調べていた大曲先輩は、「ここって何番地だっけ?」と。俺に尋ねた。

「198の2、ですね。」

 先輩は、試しに、『1982』とパスワードのダイヤログボックスに打ち込んだ。

 起動した。呆れた。

 俺が本部に連絡している間に、大曲先輩はまたもプラス1点になるに違いない発見をした。タイムスタンプが最新のファイルを見付け起動したら、パスワード画面が出てきたので、『1982』と大曲先輩は打ち込んだ。

 開いた。呆れた。

 それは、浮気相手との性行為日記だった。

 言葉にできない様な文章を詳細に書いている。

 浮気相手の名前は『まちこ』。

 俺は、試しに、ガラケーの暗証番号に『machiko』と打ち込んでみた。

 起動しない。

 側で見ていた大曲先輩が「桁数が違う。それに、数字4桁の筈だ。」

 そして、『7829』と打ち込んだ。

「この文章に出てくる番号だ、恐らく、相手の電話番号、イエ電のな。」


 午後5時半。取り調べ室から、捜査本部に蘭子が戻ってきた。

「落ちたよ。隣の滝川多喜子。『まちこ』はメル友ペンネーム。会社の同僚だった頃からの付き合いだ。村上禎三は、プレイボーイでならしていたが、滝川多喜子、旧姓守谷多喜子は『お局様』だった。わざと隣に引っ越し、わざと交際を復活させ、村上祐子を嘲笑っていた。前日、早く帰った祐子は浮気現場を発見、多喜子を詰った。祐子が持ち出した果物ナイフで逆に祐子を刺した多喜子は、禎三も刺した。『第一発見者を先ず疑え』、今回は定番通りだった。尚、多喜子の夫は一昨年亡くなっている。も・・・大曲。今回はプラス2点だ。よくやった。」


 大曲は、長椅子にぺたんと座り込んだ。

 鑑識課から井関と智子と秋野が戻って来た。

「凶器は、滝川多喜子の和箪笥の奥から出てきた。血痕の、はっきりとついたままの状態で。それと、DVDだが、レーベルは市販のエロビデオだったが、半分は中身が『プライベートエロビデオ』だった。呆れることばかりだ。」


 午後7時。眩目家。

 DVD鑑賞を2人でしていた。

 市販のも、プライベートのも興奮する内容だった。


 証拠物件なのに・・・。後がこわいな。


 ―完―




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