『星の歌声』
掲載日:2025/12/20
夜の天井が 静かに ひらいたとき
私は まだ まどろみの 岸にいた
星々の旋律が 夜空から こぼれ落ちていた
それは 昔 私が 忘れた
ひとつの 物語のようでもあり
ただ 時のように 流れてゆく気配でもあった
私は うつむきながら
その旋律を 掌に受けとめた
そこに 言葉は なかった
けれど 言葉よりも 深く
私の中を 満たしていった
心の かけらに
灯が かすかに ともった
そして 私は まだ
目覚めの ほとりに 触れていた
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