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1話目

西暦2055――

「異世界転生」を題材にした物語は、ついに「国家によって禁止」された。

若者の自殺や逃避を助長するという理由で、異世界転生もののラノベは「現実逃避罪」に問われ、

電子上の全ての異世界作品がAIで自動削除される時代。

異世界転生を扱った作品が悪書とされ、書いた側も持っている側も処罰される。


異世界転生が禁止された理由はいくつかある。

「異世界転生禁止法」

異世界転生ものは「現実逃避を助長する」という理由から規制された。

 法律の中核:「転生禁令第88号」

 “国民はいかなる形式においても、現実以外の世界への逃避を試みてはならない。”

― 現実再建法・第88号条(通称:転生禁令)

 この法律により:

・ 「転生」「異世界」「勇者」「魔王」「召喚」などの単語はAIフィルタリング対象。

・旧ラノベ作品はすべて「電子的焚書」(データ焼却)。

・ VR開発者・作家・読者までもが「再教育対象」として監視下に置かれる。

・現実と空想の境目が曖昧になり、いつか転生できると思う若者が増え、ニートを量産し労働力が低下した。


「健全育成特別法」(通称:リセット症候群対策法)により、「異世界転生」を肯定的に描くコンテンツは特定有害図書に指定され、流通・公開が禁止された。

 

 最も決定的だったのは、未成年者による「異世界転生を装った自殺未遂」の事例が多発し、「死を想起させる物語」が生命倫理の問題として厳しく問われたことだった。

 

 要するに、「異世界転生もの」が教育上よろしくないものとされ、禁止されたという世界に僕らはいるということだ。


そんな中、島崎塔子〈しまざき とうこ〉は、ライトノベルを読むことが唯一許された職業である出版社で編集者として働いている。




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