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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

魔法少女のいる町-遅咲きの魔法少女-

作者:鮎のユメ
 この町には、「魔法少女」がいる。
 突如として現れ、人々の日常を脅かす“魔物”。魔法少女たちはその脅威に立ち向かい、人々に希望を与える存在として語られてきた。鮮やかな衣装に身を包み、光の中で戦うその姿は、いつしか憧れの象徴となった。
 だが、七海雫九(ななみ・しずく)には、そんな華やかな彼女たちは縁遠い存在だった。
 目立つことが苦手で、学校では一部の生徒たちから理不尽ないじめを受け、人目を避けながら毎日を過ごす日々。そんな彼女の静かな日常は、ある日、ふわふわと浮かぶ不思議な生き物──ベポリスとの出会いによって一変する。
「キミは、魔法少女になる気はないベポか?」
 戸惑いながらも彼を助けた七海は、その優しさと勇気を見出され、魔法少女に選ばれる。だが、初めての戦いは甘いものではなかった。圧倒的な恐怖、命の危機、そして“誰かを守る”という責任の重さ。七海は痛みを知りながら、魔法少女としての一歩を踏み出していく。
 傷つき、倒れ、それでも立ち上がる中で、彼女は二人の仲間と出会う。熱血漢のブレイズ(本名:二子澤五火)と、冷静沈着なアイギス(六城八夜)。共に戦い、支え合いながら、彼女たちは少しずつ絆を育んでいく。
 しかし、事態は静かに、確実に悪化していた。
 魔物の出現は増え、より強力な存在が現れ始める。そしてついに、魔物たちを操る“魔人”の存在が明らかになる。彼らは魔法少女たちに対し、謎めいた「宣戦布告」を突きつける。絶え間ない戦いと、その裏に潜む大きな意図。七海の中には、次第に疑問と不安が募っていく。
 そんな中、戦いのさなかで深手を負った仲間を守るため、七海は再び立ち上がる。限界を越えたその先で、彼女が願ったのはただひとつ──「影のように、誰かを支える力になりたい」。
 その想いは、七海に新たな力を与える。影をまとい、敵の目を欺き、仲間を支える魔法。名もなき魔法少女、七海雫九──ゴシックは、自分なりの「強さ」を手に入れた。
 ──これは、誰かの背にそっと寄り添いながらも、確かな意志を灯して歩む少女の物語。
まだ、名もなき少女
奇跡に憧れた少女
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