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プロローグ 「 転移 」

最近僕は毎日同じような日々、同じような生活に飽き飽きしている。


とはいえ、別に退屈な訳じゃない。僕には少なからず友達はいるため、楽しくはあった。だがしかし、何か物足りなさを感じる。


まあそんなことを考えつつ、今日の学校が終わった。というかそんなことばっか考えていたから全然授業聞いてなかった。テスト近いのにやばいかもしれない。


「は〜…いっその事異世界行きてぇ〜。俺の好きな無双系がいいな、異世界行くなら。」


「君!危ないよ!!」


「…えっ!?」


下校中も考え事をし続けていたため、横断歩道を渡る際左右を見ていなかった。そのために俺のすぐ側までトラックが迫っていた。


〔助かりたい、まだ死にたくない。〕、ぶつかる直前、そんなことも考えた。だが本能的に悟っていた。これは死ぬ。


(死ぬ前に1度は宇宙に行ってみたかった。あと何気に魔法とか使ってみたかったんだよな…

そんな人生ももう終わりか…)


てか死ぬ直前に少しは走馬灯見ろよ。それはともかくあの…さ、とっさに目つぶってから1分近く経つんだけど、まだトラックに轢かれてない…の…?目、開けてみるか。


「…え?ここどこ?」


トラックに轢かれたと思っていたら森の中に立っていた。俺はどうやってここまで来たんだ?いや、もしかしたら転生?いや死んではなさそうだから転移が正解か?まあとにかく探索しないことには始まらないよな。


と、言いたいところだったんですが。無理そうだね。うん。だって…


〔ガルルルルルル…〕


なんか狼に囲まれてんだもん。しかもなんか背中から石?鉱石?が生えてるし。異世界確定じゃんか。


「さて、ここから入れる保険ってありますかね…?」


〔ギャアオ!〕


やべえ、襲いかかってきた。トラックに轢かれて死んだと思ったら転移して、今度は狼に襲われて死にそうです。今までありがとうお母さん、お父さん。


聖なる光(クラルテサント)


突如、俺を襲おうとしていた狼達の下に魔法陣が現れ、狼達の動きが止まった。動こうとしているようだが縛られているようだ。


それにしても、これは誰が…俺はすぐ振り返る。それと同時に魔法陣から光の柱が立ち、狼の肉体は消滅した。


「さて、大丈夫かい?少年。今の魔物はおそらくDランクの鉱石狼(ケイブウルフ)、ちなみに背中の鉱石は結構高値で売れるよ。」


「貴方は…?というかこの世界はなんなんですか?」


「なんなんですかって…そんなこと言われてもねぇ…この世界はこの世界だし。

あっ、もしかして転移者?」


「多分そうです、。」


「へー、珍しいもんだ。転移者なんてなかなか見ないからね。」


「なかなか見ないって、一応他にも違う世界から来た人がいるんですか!?」


「ああそうさ。確か、転移者の多くは権能(スキル)を持っているんじゃなかったかな。

そうだ、見てあげようか?」


「じゃ、じゃあお願いします、。」


「さて、鑑定魔法(アナライズ)!ふむふむ、ふむふーむ、君の権能は魔法模倣(メイジイミテス)、見た魔法の模倣と魔法破壊(メイジデスト)、魔法術式の破壊のようだね。」


「見た魔法の模倣と魔法術式?の破壊って…強いんですか?」


「まあね。見た魔法を訓練せずに使えるようになり、相手の魔法を無効化出来るようなもんだからね。それはともかく少年、行くあて無いでしょ?私の家使っていいよ。」


「えっ、いいんですか?助かりますけど…」


「私も1人で寂しかったしね。そうだ、名前を言い忘れていたね。私は『 クラルテ = リュミエール 』、神聖魔法の使い手さ。」


「ありがとうございます、!あっ、僕は…あれ、名前が思い出せない…?」


「思い出せない?それは多分あれだね。違う世界からこの世界に来る時に肉体が作りかえられるんだけど、そのときに何かが欠損してしまう場合があるんだよ。君の場合は記憶だね。」


「そうなんですか…じゃあ名前どうしよう…」


「それじゃあ…『 ラファク = レアシオン 』はどうだい?」



編集点

・主人公の名前をラファート=デパンからラファク=レアシオンに改名しました。

・スキルに魔法破壊を追加しました。

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