↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雑草の花束  作者: 片喰
8/213

【青年】結

「俺ぇ、これからどーなっちゃうんすか…?」

 困り眉で青年が、こちらを見上げてくる。水晶の様な群青の瞳。前髪を上げているため、よく見える。私はバディに目配せした。同情しいな彼女に馬鹿はするなと伝えるためだ。案の定、彼女は青年と同じ困り眉になっていた。

「頰睦利町は現在、通行が規制されている。ウチの2人が<魔女の使者>に襲われたそうでな。入りたいならば、検問所を堂々と行き治所の検問を受ければいい。それをせず、建物の屋上を飛び回って侵入しようとしてたのだから、やましいところがあるのだろう。」

「…俺、この後、検査とかされちゃいます?」

「当たり前だ。検問を避けるなら、犯罪者である可能性が高いからな。さっき応援を呼んだ。隅々まで調べられるだろうな。」

 青年は、顔の前で手を組んだ。祈ってるらしい。犯罪歴を消してもらうのだろうか、と私は疑問に思う。しかし、バディは出身国の国教を厚く信仰しているので、彼女も傷つけるかもしれないそれを訊く気にはならなかった。彼も熱心な信者らしくて、指なしの手袋を握り締めんばかりに、

「すぅ…。」

 気付いたときにはもう、手袋から青年の右手が抜かれていた。異様な殺気に理由も分からず銃に手を伸ばすが、青年の手が私の首に触れる方が速い。途端に意識が飛んだ。

        ●解体●

 首だけがない、つまり頭と肩から下の体だけの死体に手を合わせ、それから彼はぽつりと呟いた。

「バイトの面接、間に合うかな。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。