表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雑草の花束  作者: 片喰
53/163

【記憶】光羅謝

 俺達を助けた青年は、理由は分からないものの、取り引きを受けてくれた。

「俺側からの条件が3個あります。1個目、仕事内容は事前に知らせて、俺が参加するかどうかの最終決定は俺にさせること。2個目、夜中ゲームしてても何も言わないで下さい。静かにするんで。最後に、俺のことは結って呼び捨てにして下さい。」

 最後の文は、にこっと笑顔で言う。だが目が笑っていない。ラオメのちゃん付けが嫌だったのだろう。性別に関係なくちゃん付けする相方は、相手が嫌だと言わない限り、どんなに嫌な顔をされてもちゃん付けを続ける。相方の面白い点のひとつだが、まぁ彼の対応は正しかったと言えよう。

「分かった。結ね、結。」

「じゃあァ結、今から出国したいんだが、都合つくか?」

「大丈夫です。大学が始まるのは来月なんで、それまで余裕があるんです。」

 また笑顔を見せる結。断然さっきより自然体な笑顔で、俺は既視感を感じた。会ったときからそうだが、どうにも以前にも会ったことがある気がしてならないのだ。

「なァ、何処かで前にも会ったことねェか?」

 結ははっと目を見開いて、それからきょとんとした。

「俺と?何処でですか?」

「いや、それは分かんねェけど…。」

 返事は短く、そうですか、だけだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ