プロローグ
僕、アルヴィス・ダイヤモンド・パスティアはパスティア王国の第二王子だ。
第二王子だなんて言っても、無能で無価値な僕には王子なんて肩書きあってないようなものだ。
元々妖精の好む色素の髪は姫のように伸ばされ、遠目から見た人は僕を姫だと間違えて僕は姫王子と馬鹿にされるように。
11歳の時に母上が亡くなってからは、父上は1度も僕を呼んで遊んだり労わったり慈しんでくれた事は無い。
母上以外に、僕を慈しんでくれる人も無く王宮の穀潰しになった。
母上が亡くなった後、精神的な物なのか僕の身体も弱くなって病気がちになり離れに移され付き添いの使用人はメイド2人のみ。
その専属のメイドにも、見下され暴言や暴力、性的な嫌がらせも受けた。
女性と騎士の様な大柄の男が怖くて精神的にも身体も弱く、母上は地方の子爵の出の為に権力も後ろ盾も無くて、ずっと早く母上の元に逝きたいと思っていた。
誰にも見向きもされないで社交界でも笑い者にされていた僕だったけれど、ある令嬢が何故か熱烈に僕を求めて婚約者になった時から世界が大きく変わりだした。
リディア・ロードクロサイト公爵令嬢。
女性が怖い僕を怖がらせないように時間をかけてゆっくり距離を縮め、生きていても良いと、僕の事を何よりも大切だと言って僕を慈しんでくれた。
それだけじゃなくて彼女は公爵令嬢という権力を最大限使い僕の失墜した名誉を回復させ、消え失せた自尊心も時間をかけて培ってくれた。
それだけじゃなく、何故か僕の為に公爵令嬢なのに、この国の個人が持つ地位で王族でさえ無視できない魔女になって僕の前に再び現れ僕の人生を輝かしく変えて行った。
これは、そんな僕と彼女の物語