夜のエサやり
そっと泣くのをやめた
乾いた目をいっぱい広げて
ぴかっと光る夜空
眺めていよう
帰り支度している星々にでも
届くか届かないかギリギリの
モールス信号を打とうか
そしたらちょっとは
夢中になって追いかけたくなる動機が
自ずと現れるかもしれない
..要するに
何でもいいから
気を紛らわせたいだけ
気分は釣られ気味
あっという間に駆け抜けていく
夜空に垂れたエサ
ちょっとした時間稼ぎぐらい許してよ
ずっと自己保管できる
理想の中で夢見ていたいけど
現実はそうはさせてくれなくて
手を合わせていただきます、と
呟くしかないんだ