メアリーからの手紙
結婚式にメアリーが送った、オリビア宛の手紙の全文です。
興味のある人は、ご覧になってみてください(*^-^*)
“拝啓、オリビア様
お久しぶりです、元気にしていますか?あの事件のせいで、あなたには本当に辛い思いをさせてしまった事、申し訳なく思っております。
謝っても許される事ではないと分かっていますが、まず謝罪させてください。
本当にごめんなさい。
私ですが、陛下とミシュラーノ公爵様の恩情により、今はおじい様とおばあ様の傍で楽しく暮らしています。私を見た瞬間、何度も謝ってくれたおじい様、お母様にそっくりだと、泣いて抱きしめてくれたおばあ様。
私にもお母様以外に家族がいたのだと、改めて実感しました。
本当はメイドとして生活しないといけないのだけれど、完全にお嬢様として生活をしているのよ。なんだか申し訳ないのだけれど、ミシュラーノ公爵様がそれでいいとおっしゃってくださったので、有難く甘えています。
おじい様とおばあ様と一緒に生活していくうちに、本当にあの時生きていてよかったと実感しているわ。それからね、私、モレッド侯爵家を継ごうと思っているの。本当はおじい様の代でおしまいにする予定だったのだけれど、なんだか私の大切な家族の家が無くなってしまうみたいで、どうしても嫌だったの。それで今、侯爵家を継ぐために猛勉強中よ。
でも、今でもおじい様は反対しているの。これ以上私に苦労させたくないってね。それでもいつの日か、認めてもらえる様に頑張るつもり。
オリビア、あの時私を生かしてくれてありがとう。
私今、幸せよ。これからももっと頑張って、もっともっと幸せになって見せるわ。
天国にいるお母様に、喜んでもらえる様にね。
またいつか、オリビアに会えることを楽しみにしているわ。
オリビア、私はあなたが大好きよ!もちろん、友達としてね。
それからレオナルド様、きっとあなたが一番にこの手紙を読むのでしょうね。どうかオリビアをあまり締め付けないであげて下さい。
あの子、本当に純粋で優しい子だから。
それに、レオナルド様の事を誰よりも愛しているのよ。それは私が保証するわ。
それから、あなたのお父様、とても素敵な方ね。お父様の爪の垢を煎じて飲ませてもらったらよろしいのではなくって?
もし気が向いたら、2人で家の領地に遊びに来てちょうだい。
丁重におもてなしするから。
それじゃあ、また手紙を書くわね。
メアリー“
 




