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世間知らずの王女は公爵令息様から逃げる事は出来ません  作者: Karamimi
本編

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第40話:女友達はいいものです

貴族学院に着くと、レオナルド様と一緒に教室へと向かう。私が睨みをきかせているせいか、令嬢たちも随分とレオナルド様に近づかなくなった。


どうやら私とレオナルド様が、付き合っていると思っている様だ。


教室に着くと、すぐにメアリーのところに向かう。


「おはよう、メアリー。ねえ、聞いてちょうだい。再来月、シャルルを各王族にお披露目するのですって。それで、私も夜会に出る事になったの」


「まあ、シャルル殿下が。それはおめでとう。オリビアも、ついに夜会デビューね。でも、夜会デビューが各王族が集まる場所だなんて…2ヶ月あるなら、一度貴族が開催する夜会に出ておいた方がいいのではなくって?そうだわ、家で開催しましょうか?」


「ありがとう、メアリー。でも、その件でお母様がお父様を怒らせてしまって…それで今、お母様が監禁されているのよ…とにかくお父様は、私を夜会などに出したくない様なの」


「まあ、そうなの?それは大変ね。それにしても陛下は、まだ王妃様やオリビアを縛り付けているのね。別に国内の夜会なら、心配する必要もないと思うのだけれど…」


「そうでしょう。でも、お父様は本当に心配性なのよ。私が貴族学院に行く事ですら、嫌がっていたくらいですもの…それに、私に居場所を特定できる機械を付けさせようとしたのよ。さすがにお母様が、外してくれたけれど…」


「随分と過保護ね…娘の居場所を常に把握しておきたいだなんて。でも、取ってもらってよかったわね」


「本当よ。さすがにお父様に行動を監視されるのは、ちょっと嫌だしね…」


レオナルド様に監視されるならいいが、お父様はちょっとね…やっぱり束縛や監禁は、恋人にしてもらわないと、キュンとしないわ。


「オリビアも大変ね…」


そう言って苦笑いしているメアリー。ちょっとした相談も、こうやってメアリーにできる事は本当に有難い。そうだわ、メアリーに相談したい事があったのだった。


「そうそう、お父様がね、私が他国の王族に目を付けられない様にと、レオナルド様を私の傍に置いてくれるらしいんだけれど。他国の王女様も来るでしょう?私、レオナルド様が他国に王女様に見初められないか心配で…」


レオナルド様がモテる事は、嫌というほど見せつけられた。きっと他国の王女様の中には、レオナルド様を狙う人がいるかもしれないわ。


「オリビアは心配性ね。大丈夫よ、あなたとミシュラーノ公爵令息様は仲睦まじいのですもの。いつもの様に、ベッタリとくっ付いていれば、たとえ王女様でも近づかないわ。あなた達、本当に仲睦まじく見えるのよ。だから、いつも通りにしていればいいわ」


そう言ってメアリーが笑っている。


「ありがとう、メアリー。あなたがそう言ってくれると、なんだか安心するのよね」


「どういたしまして。それからオリビア、自分ではあまり気が付いていない様だけれど、あなたはとても美人さんよ。令息たちがあなたを見つめているの、気が付いていないでしょう。だから、どうか自分に自信をもって。あなたは最高に可愛いのだから」


彼女は人を褒める天才の様だ。でも…家族以外から可愛いと言われるのは、やっぱり嬉しい。もちろん、お世辞だろうけれど。


「ありがとう、メアリー。あなたもとっても可愛いわよ」


「もう、オリビアは。本当にあなた、自分の魅力に気が付いていないでしょう。とにかく、あなたは可愛いのだから、自信をもってレオナルド様の傍にいればいいわ。わかったわね」


そう言ってくれた。やっぱり持つべきものは女友達ね。メアリーが大丈夫と言ってくれるだけで、本当に大丈夫な気がして来たわ。


「ありがとう、なんだか大丈夫な気がしてきた」


メアリーに相談して少し心が軽くなった私は、放課後王宮のホールでレオナルド様と一緒にダンスの練習を行う。


「オリビア、君、ダンスが上手だね。とても踊りやすいよ。でも、油断は出来ないよ。どんな曲が来ても踊れるようにしておかないとね」


「ええ、もちろんよ。レオナルド様、私の練習に着き合わせてしまって、ごめんなさい」


「どうしてオリビアが謝るんだい?僕はオリビアとダンスの練習が出来て嬉しいんだ」


レオナルド様が微笑んでくれる。その笑顔を見ると、なんだか私も嬉しくなるのだ。その後もみっちり2時間ダンスの練習をした。さすがにぶっ続けで踊った事で、その場に動けなくなった私を、レオナルド様が抱きかかえて部屋まで運んでくれる。


いつの間にか、がっちりした胸板。背ももうミシュラーノ公爵様やお父様と同じくらいになったわね。やっぱりレオナルドの腕の中は安心する。


私、きっとレオナルド様の事が、とても好きなのね。これからもずっと、レオナルド様と一緒にいられたら…


レオナルド様の腕の中で、ついそんな事を考えてしまうのだった。

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