プロローグ
あれは、俺がまだ小学1年生の頃だった。日本の東京に住む俺は、ニュースでそれを知った。
『緊急速報、緊急速報、ただいまアメリカ合衆国が正体不明の国、”ムスペルヘイム”と名乗る国から襲撃を受けてます。繰り返します……』
そのニュースは、世界中に震撼をもたらした。そして、それと同時に恐怖を連れてきた。
それから3日間の徹底抗戦の後、アメリカ合衆国はムスペルヘイムと呼ばれる国に敗北したという悲報が流れた。
その日からムスペルヘイムは有名になり、勢力を伸ばして行った。
日本は、初めは関係がないと言い関わることをやめた。しかし、日本の沖縄にあるアメリカ軍事基地に、ムスペルヘイムは襲撃し日本とムスペルヘイムは戦争状態となった。
その時ムスペルヘイムは謎の力を使い日本を侵略した。そして、日本も徹底抗戦の後ムスペルヘイムに敗北した。
その日から日本という国は無くなり、セカンドロケーションと呼ばれるようになった。日本人はルーザーと呼ばれ、名前を奪われた。
中には反抗するものもいたが、皆殺された。ムスペルヘイムは反対勢力を全て虐殺していったのだ。
それで、反抗する者は消えた。
犯罪を犯したものは、ムスペルヘイムへの特攻隊として編成されたが、皆帰ってくることはなかった。
中にはムスペルヘイムから逃げ帰ってきたという者もいたが、謎の力を使っていたと言うばかりで、精神を壊されていた。
だから、人々は聞く耳を持たなかった。そして、その日から日本人は奴隷のような生活が始まった。
それから数十年が経過し、俺は高校2年生となった。
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