転生後
転生してから数日が経って色々な事が分かった。
グレンには意識を失った影響で記憶が混濁していると説明し何とか理解を得た。
この世界では生れた時に4種類のスキルを授かることができる。ジンは雷魔法、気配遮断、鑑定、剣術(刀)のスキルを授かった為魔法戦士として活動していた。
グレンは剣術(大剣)、体術、豪腕、対複数のスキルを授かっている。(対複数スキルとは敵の数が多いほど全体の能力が上がる。)
2人の能力は戦闘に特化しておりここまで優秀なスキルを4種類も授かれるのは何万人に1人という可能性である。それ為闇ギルドの加入条件を満たせる人がいない為少数精鋭で活動していたのであった。
ディザイン王国は海沿いの国で東にユールド皇国、西に海、南にダグドリア王国、北にフォレスト獣王国がある。ディザイン王国の国王は成金で他国から領土、金を貪ろうと考えている為、3国と仲が悪く今すぐ戦争なってもおかしくない状況であった。
(まさかこんな国の闇ギルドに転生するとはな……)
ジン「グレンはこの国の事が好きか?」
グレン「なんだ唐突に?……まぁまぁかな。」
グレンはいきなりジンに変な質問をされて首を傾げるも少しの間の後答えた。
ジン「この国は頻繁に戦争をやっているのか?」
グレン「定期的にやっているな。どれも小規模な戦争が多いな。兵隊5千人を他国に送って途中で撤退しているな。」
ジン「そうか……」
(こんな国さっさと出ていきたいな……。)
ジンは少しの間考え、しばらくはディザイン王国に滞在し情報を収集する事にした。
ジン「大分休養もしたしそろそろ行くか。」
意識を失った影響で任務を一時中断しブラドという町の宿屋で数日休養を取っていた。今回の任務は優秀なスキルを持った人物が現れたためその調査である。
グレン「そうだな。あんまり任務を放っておくとギルドマスターに怒られるからな。目的地までは後2日位の距離だな。」
宿屋に銀貨2枚払い町を出て目的地の町キリルファに向かっていった。
途中オークなどモンスターが現れるも難なく撃退する事ができ2日経ち無事に目的地のキリルファに着いた。