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いくら美容のためとは言えそれは無いだろ…

ここは、魔王城近くにある最果ての地。


今日も勇者一行は悪しき魔王を倒すために最果ての地突破を目指す。


「よし、今日はここでキャンプだ!神官、結界を張ってくれ!」


「あら嫌だ、勇者様ったら人使いが荒いのね!結界なら魔法使いに頼めば良いじゃないのぉ。私は美容のために今鉢からマンドラゴラを引っこ抜く所なんだから!」


「いやいや!待て、マンドラゴラって聞くものを死にいたらしめるというあれだろ!?こんなとこで抜くな!」


「あらぁ?勇者様遅っくれってるぅ!知らないのぉ?今若い女性信者の間ではマンドラゴラダイエット法が流行ってんのよ!」


「マッマンドラゴラダイエット?」


「そうよ!何でもマンドラゴラの声を聞くことによって体に程よい圧をかけて眠るそうよ!そして目が覚めたら体重が5㎏は確実に痩せてるそらしいの!!」


「それダメなやつ!!絶対に何人かは召されてるから!?」


「あら、よく分かったわねぇ!このダイエットは神がお守りになっているから気に入った者は天国に連れてっちゃうらしいわよぉ?まったく、お茶目よねぇ!」


「そんな村の子供がショボイイタズラしてきた時のノリで恐っそろしいこというなよ!」


「あら、失礼ねぇ。くそガキにそんなのほほんとした感情なんて持ってないわよぉ。ちゃんとイタズラしてきたクソガキにはその日トラウマレベルの悪夢を見せてるわよぉ?」


「マジかよ!最低だなお前!?」


「ウフフ、だってこの美しい私に向かって筋肉マッチョだなんて言ってくるんだものぉ。当たり前じゃないのぉ?」


「いや、まったく!お前を見たら10人中10人がそう言うぞ!!」


「あらぁ、本気でそう思うのぉ?…どう思う。侍、魔法使い」


「っ!いや、某の目には神官殿は可憐な乙女と見間違うような美貌の持ち主かと!」


「…うん、(筋肉の均整がとれれて)綺麗だと思う」


「だってよ?勇者サマ?」


「いや、言わせたんだろ!?お前のマジトーンで聞かれた王様だって真剣に答えてんじゃんか!どう見てもお前の見た目ってゴリラ並みの筋肉着いてんじゃん!乙女じゃねぇ!?」


「…ふふ、どうやらちょっと躾が足りないようね?ダメよ?女性にそんな事言っちゃぁ?」


「えっ!?何で右手掴んでくるの!?何処連れてく気だ!えっ、ちょっと待て!


侍、魔法使いー!助けてくれー!!


ぎゃぁぁぁー!!」


「あらぁ、ダメよ?そんなに大きな声を出したらぁ。魔物が来ちゃうわぁ?」


「ヘッヘルプッ!たすれてくれぇぇぇー!」



暫くすると二人の声は聞こえなくなり辺りは静かになった。


「…寝るか?魔法使い殿。」


「…スープ作った。食べる?」


「おお、いつの間に!忝ない、頂くでござる。


ところでこの野菜は何処で仕入れたでござるか?見覚えが無いのでござるが…。」


「…神官が持ってきてた植木鉢に生えてた奴。」


「それって!?」


「…知らない方が良いこともあるよ?」


「……美味しいでござるな!このスープ!」


「…だね」



ありがとうございました!

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