8月4週目
セミ子
「おはよう、お姉ちゃん! 今日はお休みの最後だよ!」
ボブ子
「おはよう、セミ子」
とうとう今日で夏休みも終わりかぁ。
こんな日は、どうしようかな。
選択1⇒学校に行く
選択2⇒外出する
●選択1「学校に行く」
学校に来たけど、何をしようかな
選択1「校内散策」
選択2「職員室」
●校内散策
校内をぶらぶらしようかな。
中庭近くまで来ると、ベンチに大きなクマの着ぐるみが座っていた。足元には黒いネコ。着ぐるみのごつい手を差し出して、クマ先輩はよしよしネコの頭を優しく撫でる。
エンクマ
「もう、夏休みも終わりだなぁ。あっという間だ」
ネコ
「にゃーあ」
エンクマ
「さびしいなぁ。まだ遊び足りない気がする……」
ネコ
「にゃあにゃあにゃあ」
エンクマ
「いや。そうだな。学校が始まったらまた毎日お前に会えるのは嬉しいぞ」
ネコ
「にゃうにゃうにゃー」
エンクマ
「はいはい。今日はスーパーで買ってきた猫缶だぞぅ」
そう言ってクマはネコに缶詰を開けていた。
もう夏が終わっちゃうな……。
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お母さんが、セミ子の頭ほどはあるスイカを買ってきた。
夕飯後に切り分けてもらったそれを手に、私とセミ子は庭に面した縁側にならんで座った。昔から、我が家でスイカを食べるときはこのスタイルなのよね。さすがにもう、スイカの種を庭の花壇まで飛ばすような真似はしなくなったけど……。
セミ子
「あーあ。今日寝て起きたら、もう学校だよ」
ボブ子
「本当にね。……セミ子、宿題終わった?」
セミ子
「今日がんばって終わらせたもん! お姉ちゃんこそ、終わったの?」
ボブ子
「私は一応、終わらせたわよ……ちょっとずるしたけど」
既に宿題を終わらせていた友達の答えを、写させてもらったのだ。
……だって、数学が難しすぎてどうがんばっても終わらなかったんだもん。あんな課題を出す方が悪いわ。
セミ子
「夏休みがいつまでも続けばいいのになぁ。……ごちそうさま」
ボブ子
「本当にねぇ。……ごちそうさま」
スイカを食べ終わった私達の手は、汁でべとべとになってしまっていた。
これも、一つの夏の思い出だよね。
夏休み編終わりました。




