東にあるは天与の地③稲穂の湖(うみ)は仏の計らい 前編
平家物語(自由律に)「炎立ちて」周辺エピソード
701年、文武天皇は大宝律令を発布。これにより「倭国」は「日本」と国号を改めた。これ以降、中華の東にある天下は倭国ではなく日本と書いて「にほん」や「ヒノモト」と自らを称するようになる。それから30年程経った頃の話である。
麦の様子を見ている。所々に立つ木の濃い緑、その間の土地は青々とした麦で覆われている。雨は今年少なめだが、問題ない。向こうの柵の中では馬が草を食んでいる。
「グス爺。」
呼ばれて振り向くと馬に乗った少年。
「足助、どうした。」
「親父が呼んでいる。」
そう伝えると道を馬で戻ってゆく。我が父のダルスに似て馬が好きな奴だと思いながら戻ってゆく。
畠の側で寄り合いが行われている。グスが来ると真ん中の一人が口を開く。
「親父、今年の庸の人数はウチからは冬12人で、、、」
「狩人、もうお前が長。いちいち儂に言わずとも良い。」
そう言って座る。この村はまだ米を作れない。よって租、調、庸のうち租は免除、労役の庸で税を納める形になっている。武蔵国府に今年も壮丁達がゆく。
「こき使われるだろうが、怪我なくな。」
毎年同じ事を言っている。
「嫁の村からは20人らしい。今年も一緒に、ということだ。」
「租を納めている所はややお目溢ししてくれるな。山の田がもっと広ければな。」
「せっかく僅かだから、面倒と免除してもらっているんだ。冬に多めに行く方が良いよ。」
話が終わり散会となった。家に帰る。一日の終りだ。
グスの村、クリ村は倭の村と関係が深くなっている。倭人の嫁から生まれたガルド、その嫁も倭人だ。それ以外にも2人倭の村から来ている。こちらからも2人行っている。そういうわけで庸にゆく時も連れ去ってゾロゾロ行く。隣の新羅村は別に行く。
「今年は米の出来が良いらしい。租はあっちは増えるな。」
だから息子のガルドも倭村に詳しい。
「コマル爺さんも嘆いていた。租を取られるために働いているのではないぞ!と。」
嫁御どのの声が応じる。娘のノ、息子の足助はもう寝ている。明日は息子一家は麦の草取りだ。儂は山の田にゆく。
夏の終わりに冬小麦を取り、秋に春小麦を取ると庸の時期だ。収穫を手伝った倭村と一緒に国府に着く。そこで新羅村とも合流した。寒い中での国衙、幹線周りの修繕にこき使われた。そして冬の最中に帰ってゆく。ようやく終わった。しかし今年はやや事情が違う。それを伺っていた僧が居たのだ。
今年は20日の庸以外に労役もあったが無事終えた。顔も明るく帰ってくると嫁御のしかめっ面だ。少し寄り道してくれば良かったな。
「ノももうすぐ年頃、アナタからも言ってくださいな。」
「馬に乗るのを控えろと?なあ、カナ、我々は海の向こうの国にいた頃から馬に乗ることが生活の要だった、そして喜びでもあった。ここに来る、来た時、人も馬もバタバタ死んで元の半分にもなったのだ。だから、しばらくは好きに馬で駆け回ることも出来なかった。つらい時だったのだ。それがようやく落ち着いて今がある。男も女もこんな時に馬に乗る喜びをな、、、」
「足助は良いのです。ノは女の子ですよ!それが短い裾を足の付け根までからげて尻を上げて馬を走らせている。」
「クリ村はどこでもそうだろう。」
「実家や新羅村から見るということを、、、、」
日本の言葉を解しても、女の多言には打ち勝ち難いな。
「またワタシの勝ちだね!」
「姉ちゃんの馬のほうが良いからだけ、いばんな!」
姉のノは弟の足助の文句をニヤニヤと受け流している、そうして目線を向こうに移すと、
「あれ、誰かが来る。頭がツルってしている。」
その日のうちに男は姉弟に案内されてクリ村に着いた。
「ここが家だよ。ワタシと足助は馬を入れてくる!」
快活な少女少年はそう言うと並足で馬を走らせていった。
「御免下さい。」
僧形の男が声をかけた。
「そのまま入ってくれ。」
狩人の声が応じた。足助が先に駆けてきて知らせ済みだ。
やはり坂向こうの村とは様子が違うな、、、そう思いながら入った。
倭村に来ていると聞いていた僧とは此奴のことだろう。こんな辺鄙なところに何かようがあるのかと狩人は僧を見つめている。そして、
「武蔵国国分寺からは随分と離れていますが、ここまで来たのは何用で?」
と直球に聞いた。鄙の率直さか、名前も聞かずにと思ったのか、
「智巧と言います。むしろ、用事を探しに来た、というところですかな。」
と答えた。
「用事を探す?」
奇妙な事を言う、この若い僧は何者だ。
「はい。私は畿内に居た者ですが、そこで池や道を作っていました。」
「僧のアンタが?」
「はい。我々の一派は寺に籠もって学究や経を読むだけの僧の在り方に異を唱えています。
外に出よ、人間を行け、世に働きかけよ。
が我らの座右の銘です。」
どうも変わった連中らしいな。
「結局、何をするんだ?」
「仏の教えが広まるための基を作ります。」
「?」
「つまりですね、生きるのにギリギリ過ぎると人は命を最優先にして光り輝くものがあっても見ようとはしません。それよりも生業に必死になります。」
「それはそうだろう。」
「ですから、我々の説く事を聞いてもらうために世と民草が豊かに余裕を持って生きてゆけるようにお手伝いをしようと。」
「、、、、、、、。」
「これまでにない道が通れば、橋がかかれば、池が掘られてたならどれだけ民が住みやすく、どれだけ多くの物を得れるか。そして余裕が生まれた時に人は気づくのです。
自らに由ることができる
と。」
「自ら、に。」
「そのような人は自らを信じることができます。そして自ら選ぶ。」
「仏の教えを?」
「そう望みたいです。」
どうも変わったことを言われている。畿内にはこういう奴が多いのか?
「しかし、道などはどう作る。国分寺が出すのか?国は当てにはできんぞ。」
「国分寺と我々は無関係。同じ経典を尊んでいるのですが。」
「アンタ私度僧か。」
そう言われるとバツ悪そうにした。
「異端、邪教と言われています。志があっても国分寺での修行は受け付けてもらえないのです。」
「なら一層、どうやって、、、。」
すると智巧の顔が紅潮し始めた。高揚しているのか?
「それこそ仏の御業。その地の民の悩みを見つけて勧進を募ります。お金がなければ米一掴みでも、土を少し運ぶ労でもとにかく集めて道でも橋でもちょっとした物を作る、あるいは始める。そうすると不思議に民は自分達の力を知り、目つきが変わります。形が少しでも見えることが大きいのです。事業の見立てが良ければ動き出すうちに資金も人も物も集まり始めます。ますます事は進む。そしていつか地は変化して民が栄えます。」
一気に言うと咳き込んだ。ノが水を持ってきた。
「その地の民は薦めずとも経典に興味を持ち、次の工夫を探し始め、、、いや、自らが集まり事を成し始めるのです。そうなると我々は知恵を貸してゆくことに専念し始めます。そして暇を見つけて学びに来る民に智を与えるために努めてゆくのです。そうやって民は豊かに、仏法は広がってゆくのです。主に引き出された民の力で。」
「、、、、、、、!」
「その様子はまだ見たことのない仏国土。私はそれをこの武蔵でも見たいと思っています。」
とんでもない話だ。気が遠くなる気分だ。
「畿内ではそんな連中が沢山いるのか。」
そう言うと少し寂しそうな顔をした。
「いくつかの集まりがあります。我々の集団はまだ新しく小さい。だから、、、、あちらでは我々がなかなか取り組む余地がないのです。昔からの大きな集まりにやはり皆んな話を持ってゆくので。」
「武蔵国では。」
「というより都が近いと異端な仏法とされる我々への締め付けが厳しくて。それでどうせなら遠く離れた未開の地ならどうか?と思ったのです。私は父が百済からの工人だったので、坂東には海を越えた人々が多く移住していると聞いて閃いたというのもありますが。」
「アンタ、百済の人?俺のところは一応高句麗だけど。」
いつの間にか膝枕でノが寝ている。もう夜も遅い。次は夜が明けてからだ。
「それにしても見ると聞くとは大違い。ここまで開拓が進んでいるとは。」
検分をして周っている。言いながら、クリ村の外れの小高い場所を見る。
「仮にここにため池が出来たなら、麦を作っているところに米が、、」
「出来るのか!」
狩人の声が響く。やや気圧されたが続ける。次に山の麓を見る。
「あそこに水源がありそうな、、、。」
「、、、、昔からあそこは水が湧き、小さな山田がある、、、。」
「水源がありますか!ならば話は早いかもしれない。」
しかし水量が少ない。だから山田が少し作れただけだ。
「水の露頭が有るなら、ひょっとしたら土に隠れた水を見つけることが出来るかもしれません。」
「お若いの、盛り上がっているがな、この地では水を掘り出すのがどれだけ大変か。」
気づくとグス爺が立っていた。その後ろにノ。馬に乗せて引いてきたのか。
「儂らも親父も清水を見つけた時には水路で流せるような水源を掘って見つけることが出来る、と思いましたがな、倭村の協力で試しても見つけることは出来なんだ。井戸は深いやつが出来ましたがな。」
シワの寄った顔に悲しみが滲む。
「私は、父からの薫陶で地相も見ます。望みは有ります。」
「、、、、勝手になされ。ただ、この地は水を深く隠す。」
座った。
「この孫娘ノが生まれた頃にも、薪取りの森の入り口で掘ってみましたが、ムゥの清水で出ているのにその下の所では出なかったのです。親父のダルスも水は有りそうだと言っていたのに。」
「そこを教えてもらえますか?」
「知ってるよ!連れてってあげる!」
ノの元気な声が満ち始めた沈黙を切り裂いた。
「ううううぅぅ、、、。」
吐きそうだ。ノの操る馬に乗せてもらったが、あまりの速さに目が回った。
「大丈夫?ふらふらしてるけど。」
やはり狩人殿に連れてきてもらえばよかった。この先に、、、あった。掘り起こした跡。確かに「水脈がある感じ」がする。ノが目を輝かせている。
「ここらへんに雨の後いつまでも湿っている、木がよく倒れろところとかはある?」
ノが首をかしげる。とりあえず、探すべきはここだ。水脈はある。ここで水源を得て水路であの小高い所に掘る池に流す。
「昔掘ったっていうところのもう少し向こう、シダが生えているところは木がいくつも倒れているよ。」
あそこか。鳥の羽をさしておこう。ここらあたりは浅いところに水脈が隠れているはずだ。ただ地形によって当てなければいけない地点が狭すぎるのだろう。とにかくあるいて候補点を物色する。
「ねえ。」
一休みしているとノが聞いてきた。
「ぶっぽうってそんなに広めなきゃいけないの?こんな遠くまで来て、必死に。」
やっぱり、そうとしか思えないだろうな。
「うーん、仏法は素晴らしいものだから知らない人には知ってほしいってのはあるね。そして、実際に地方や身分にとらわれずに広まりうる。広まるということは強い仏縁が結ばれて、、、その中で人の力や智が合わさってゆくんだよね、そうして豊かな者、力だけはある者、やる気だけはある者、とりあえず鐚一文なら出す者。国に比べてあまりに小さなそういう者達の力も、合わさると豪族や王ですら届かない業績がこの世に生まれることがある、それを見ると心が震えるし、自分も参加したいと思う。そういう衝動に駆られて動いている。そうしてここ武蔵まで来たというとこかな。」
なんとか理解しようと聞いている。とりとめもなく言っていることを。
「師から聞いた話だけど、一丸となって事を成し遂げた地では祖霊の言うことも変わってゆくんだ。」
「?」
「夢うつつで会う祖霊は「成し遂げる前」は言葉も何もいらずに子孫と通じ合っている。それが完遂後にはよく会話するようになるんだ。励ましたり、叱咤したり、こういう風にするべきではないか?と提案してきたりするようになる。祖霊も人もあり方がおおきく変わるんだ。」
そう言うと思わず手を合わせた。国に異端視されても、仏弟子だ。ノもつられて手を合わせている。
「おーい。そろそろ帰ってこい。」
迎えに来た狩人の声が聞こえた。
麓の水源の候補点の話をすると有望そうなところを一か所掘ろうということとなった。狩人はノってきている。ただしそれは「お伺い」を立てたうえで、冬麦の収穫が終わる晩夏ということとなった。ならその間、一時武蔵国府に戻ろう。そこには工人集団も畿内からの仲間もいる、先のことを考えて話を持って行っておこう。
「ならば足助に送らせる。馬で行けばすぐだ。どうせ帰りにはもう一つ用を済まさせるからな。」
クリ村の人は行動が早い。草原に住んでいた者たちの血なのか。
それぞれ馬に乗って速歩で行く。村の外れまではノがついてきた。その後新羅村に行く。
「姉ちゃん、あっちでは馬から降りろよー。」
足助にノはポイっと枝を投げた。ここからは智巧が来た細道を一路に進む。足助の乗る馬に智巧の馬がひたすらについて行く。尻の痛さとひたすらに戦う道のりだなと思った。
「数日ぐらいで足助が帰りがてらに迎えに寄るから、村で神懸かりをお願いします。」
新羅村に寄ったノはクリ村から嫁入りしたキィに伝えた。彼女の娘トゥルが神懸かりをする。
「それではっ。」
馬を引いて帰ったが、境を過ぎるとウズウズして飛び乗った。
武蔵国府に着いてからずっと目を丸くしている。こんなに建物が建っている。人が多い。村では考えられない光景だ。
「色々な所に話して回るから、我らの宿所で憩っておいて。」
僻地少年、足助はすることもないので町を見て歩いている。市に集まる人の多さにめまいがしそうだ。宿所にふらふら帰ると夕餉。ガタイの良い男達が盛ってくれた。粟や稗が混じっているが米の飯。美味い。こういうものがそこそこ食べれるなんてなんと豊かな所なんだろう。こんな世界があるんだ。驚嘆する。
「水脈が掘り出せたら、これが村でも。」
であるならぜひ智巧の言うことを作り上げたい。
「ボウズ、池を掘る時は俺達もクリ?村に行く。宜しくな。」
「、、、おじさん達、掘るの上手いの?」
「上手いのは一緒に行く工人達だ。俺達の得手は全体の見立てや統率かな。あと読経も上手いぜ。一緒に張り切ろうな。」
「沢山集まって頑張れば、早い?」
「人手が多くて、懸命なら速いだろうな。」
小さな自分も頑張ろう。
カカカッ、カカカッ。蹄が地を蹴って奔る。
結局、国府で走り回っている智巧から約束があるなら一足先に行ったほうが良いと言われて先に帰った。途中、新羅村に寄る。
「お久しぶりです。キィ叔母さん。トゥルを迎えに。」
「よく来たねぇ足助。トゥルも待ちくたびれてたのよ。」
大叔母ネの娘のキィ叔母さんは水を汲んできてくれた。一気に飲み干す。そこに足跡。神憑き役のトゥルだ。
「急いで行こう。」
急かされて馬に乗せる。手綱を引こうとすると
「二人乗りで、急いで。」
と。同い年だから気安い。
「それじゃあ、キィ叔母さん。また。」
そう言って駆けていった。馬の並足ならすぐだ。クリ村の境に着く。後ろからギュッと手を回してるトゥルに
「神憑きで、水脈を聞かれる、らしい。」
と言った時だった。突然、
「足助の家に置いてくれるなら、神憑き、する。置いてくれないなら、しない。」
と返してきた。「えっ」と言うとグッと、より締めてきた。
「トゥル?」
後は何も言わない。ずっと捕まっている。身体の接する面が熱い。困惑したまま家に着いた。いつまでも降りようとしないでつかまっているので、足助も降りれない。母のカナが何事かと出てきた。足助を掴むトゥルを見て、ああという顔をした。
「足助、何をしているの?早くトゥルちゃんを家に案内しなさい!」
腕が緩む。顔を紅くして、涙目だ。
「トゥルちゃん、今日はもう休んでね。足助が気が利かなくて疲れたでしょう。」
家で休ませると、狩人が帰ってきた。カナとずっと話している。話が終わると、来た。
「ジェミンには俺が行って話をしとく。足助、娘から追ってくるなんてよっぽどだぞ?」
なんだろう、頭が火照っている、宙に浮いているような、、、。不安なのか、嬉しいのか分からない。
10日程して落ち着くと「お伺い」を立てることになった。森に連れてゆく。トゥルに榊が渡された。今回はドングリの枝だ。榊を渡されて片足で地を踏み調子を取る、顔がうっとりと蕩けてきた。トゥルは巫女として抜群の素質を持つ、祖母のネからのモノだろう。ピタッと動きが止まった。神懸かった。狩人が問う。
「よくぞ来て頂きました。」
「、、、、、、、」
「田を潤す水を探しております。地を掘ってよろしいでしょうか?」
「、、、、、良い。」
ほっと息を吐いた。
「掘るなら、どこが宜しいでしょう、か?」
「、、、もうすぐ戻る智者が見立てよう。」
「気をつけることは、、、」
「倭、新羅とも力を合わせ、得た物は分けよ。さすれば幸がこの地を満たす、、、、。」
そこまで告げると目に光が戻ってきた。同時に力が抜けた。ドサッ、崩れ落ちたトゥルを足助が受け止めた。
夏の終わりに麦を刈り、秋の春小麦の収穫まで間がある。ここで水源を当てる。
「掘ってよいと!」
戻って来た智巧は顔を明るくした。もう掘る地点は決めてある、そしてそこで当てる。過去の失敗を考えると許されるのは一回。外せばやろうという気はなくなるだろう。ノが言っていた場所の羽が最も水気を含んだ地点、あそこでゆく。
当日はクリ村だけかと思ったら、カナの実家のある倭村からも人が来ることとなった。それどころか新羅村からも、
「水臭い奴だな。人手が要るなら声を掛けろよ。」
ジェミンが数人を引き連れてきた。
「もともとクリ村だけで行けると思ったんだ。カナの話が倭村に伝わったからあっちからも来ているが、大掛かりにやるもんじゃないからな。」
そうやり取りする狩人とジェミンの横で智巧がつぶやいている。
「ムゥの泉で露頭した水は土の下を通り、斜面を落ち、粘土の盛り上がりによってここで地表近くに、、、羽根の水気がこれほどあるなら、間違いない、、。」
自分に向けて言い聞かせている風情だ。そのうち手を合わせて経を唱え始めた。終わると掘り始めた。
「印のとおり、一丈一丈の角を取って掘ります。疲れた人は、頭数がいるので休みながら頑張ってください。」
伸るか反るか、水は出るのか?
榊、、、、現代とは違い、祭りの時に使用する青葉をつけた祭祀に用いる木が「サカキ」と呼ばれた。西日本ではクロモジ(柑橘類)の枝が多く、北にゆくにつれ松の木が使用されたりと(祭祀時に青葉である)ということが重視され使用されていた。
「千一夜物語」でワクワク島という島が出てくる(地下の姫ヤムリカの話の内の若きブルキヤ王の冒険の幾つ目かの島名)。これは日本のことらしい。アラビアまで日本の呼び名「倭国」が伝わるが長い旅の内にワクワクと呼ばれるように変化したらしい。この外から長らく呼ばれていた「ワアク」という響きが面白かったため、この作品内では「倭国」に「ワァク」という呼び名を付けている。




