表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

泣く 笑う

作者: あまなす

小学校を卒業する息子のタカキにとって

地域の少年野球チームでの練習は、今日が最後だった


わたしは、実家の用事で行くことができなかった

パパに付きそいをお願いしていたのだけれど

急きょ、仕事になってしまってダメだった


タカキにとって、親が来ない練習や試合は

いつものこと、とはいえ

やはり、さびしさがあったらしく

帰ってから、あんまり元気がない


ぽつぽつ話してくれる内容からさぐっていくと

どうやら今日は、練習は、早々に切り上げて

送別会らしきものがあったようなのだけれど

そこで、卒業する子たちから、ひと言、となり

そのときタカキは、話してる途中

泣いてしまったらしいのだ


泣いたのは、タカキだけで

他の子は、ぜんぜん泣いてなかったと

どうやら、そのことを気にしているようだ


ボク、泣いちゃいけなかったのかなあ


そのとき、タカキは、悲しかったの?


うーん、えっと…… たぶん、悲しかった


どうして、悲しかったのかなあ?


あのチームが好きだから、もう、みんなと練習できないから


それで悲しかったのね


うん


悲しかったら、泣いていいんだよ

わたしが言うと

タカキは、うん、と頷いたあと

ニカッと笑った


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ