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裏口

作者: 七宝

あなたにとっての裏口だから

いつでも頼ってくれればいい

こっそり助けてあげるから

お金だって貸してあげるし、体だって捧げるわ


もちろん誰にも言わないよ

思う存分甘えてね

あたしもめいっぱい甘やかしてあげるから


あなたにとってたったひとつだけの裏口

それがあたし

なんでも吐き出せばいいの




あなたのことを誰よりも知ってる

あの女に言えない秘密だってあたしは何個も知ってるし

誰よりもあなたのことを愛してる


なのにあなたはまだあの女ばかり見てる

あなたは敵なの?味方なの?




あたしの良いとこ10個言ってみて

なんでそんなに言えないの?


あいつの良いとこ言ってみて

そんなにスラスラ出てくるの?


あんな女のどこがいいのよ

あいつのせいで

あいつのせいで

あいつのせいで




まだあなたはあの女を見てる

もうどこにもいないのに


あの女の骨壷を海へ放り投げて

位牌も燃やして

生きてた証拠を全部消しちゃう


それでもあなたは見てくれない

あんな女、いなかったも同然なのに

今いるのは、あたしだけなのに




あなたはいつ目を覚ますの?

あの女にいつまでも縛られて

あたしのことを見てくれない


あたしの愛は、空気みたいに見えなくて

まるで孤独なジャッカルの鳴き声のよう

あたしの愛は、あなただけのものなのに

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