夢
「あなたの夢は何ですか」
人はその言葉を言った意味を、どう捉えるんだろう。
「発言は許してくれているが、その分他の人の発言も許す」
と許す人はいるのだろうか。
「共感して応援してくれる」
と一般的な依存的な社会では思う人も多いだろう。
「お前らがその夢を奪ったんだろう」
と騙されて怒る者もいるだろう。
どれも正しく、そして、少なからず正解などない。
一番目の人は他の二人に「偽善」と言われ
二番目の人は他の二人に「空虚」と言われ
三番目の人は他の二人に「自業自得」と言われる。
結局のところ何を選んでも戦いなんて避けられないというのに、今更「戦いたくない」なんて嘘をつく人はいるんだ。
そう言う私は戦えない人が、
「何故守りたいという気持ちが分からない」人が、
「怖いという気持ちが分からない」人が、
未だ「分からないふり」をしているのかわからない。
まさか透明感のある自分に酔っていたいとか?
あはは、笑わせるね。構って欲しいならちゃんと自分の事を言った方がいいと思うんだけどなぁ。
…ねぇ君らは、自分の存在をどこまでも深く深く考えて、自分の存在が「特別」だ、「異常者」だ。と分かったことがあるのかい?
なんの前提もないこの世界で。
なんの正義もない、なんの悪もない、なんの定義もないこの世界で、
疑問の先を、先を辿って、その先で私は異常者だ。人から受け入れられる存在では無い。と、分かったことがあるのかい?
「私の定義はそこまで」
そうやって、自分を綺麗にしておきたいだけなのかもしれないよ?
…まぁ、それでもいいんだ。綺麗な方がモテられるし。結局のところその前提がなくちゃどこでも生きられないんだし。
結局のところ定義っていうのは自分で決めるもんだし、選択だって自分で決めるものだ。
こんなことを言ってる人が大抵居ないと言うのは、単に知らないか、知らないフリをしているか、言う必要がないと判断しているか、それだけの事だし、こんな私を慕う人がいるんだとしたら、それはただの錯覚だろうな。君にとっての初めてが、最上のものなんてことは大抵ない。
そんなグダグダ考えてて暇なのか。と、批判の声が聞こえた。
「暇もあるか。考えることこそ私の存在証明だ。」と言いたいが、言ったところで相手は考えを改めるのだろうか。
全く。意志というものは厄介だ。いちいち恐怖を感じさせなきゃならない。
けど、結局私がそう思うのは意思が弱い言い訳なんだろう。
結論。
夢は人に影響を受けないものを選ぶべし。
それがどんなに否定されるものだったとしても、掲げたいという気持ちは大切にするもの。