表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/51

魔じゃがいも

【魔じゃがいも】


 獣人村は森に近いだけあって、

 特徴のある農産物がいくつかある。


 その一つが、森いもと呼ばれているもの。

 森の比較的魔素の濃い土地に自生する。


 この植物の特徴は、

 

  土壌を選ばない。

  肥料不要。むしろ、邪魔。

  水がいらない。多いと腐る。

  ある程度の魔素は必要。


 と、非常に栽培しやすい。

 そして、なかなか美味しいのである。


 この森いもを森の外でも栽培しようと、

 村では、長年チャレンジしてきた。


 結果は、あんまり芳しくない。

 育つのだが、貧相なのだ。

 結局、魔素の多寡が関係している。



 魔素が必要ならば、エルランドの魔石。

 魔石を水で薄めて畑に撒くだけ。


 これで、森の外でも生き生きと育った。



『この森じゃが、腹持ちがいいし主食向きじゃないですか?』


『痩せた畑でもいけるし、水も必要ない。小麦を栽培できない地域の救世主ですよね』


『問題は、魔素。森の中で栽培するのならばいけるんだけど、危険だからなあ』


『とにかく、獣人村ではエルランドが魔石を供給してくれるから、問題ないよね』


 ということで、森いもの収穫量が飛躍的に伸びた。



 森いもの収穫量が増えたことで、

 獣人村では森いもを使った料理開発が盛んになった。


 毎月、各家庭自慢の森いも料理バトルが始まったのだ。

 そこで村人の支持を集めたものは。



 ポトフ(伝統的レシピ)

 森いも、玉ねぎなどの野菜と肉を煮込んだスープ


 じゃがバタ

 蒸した森いもにバターをかけたもの。


 フライドポテト

 細切りした森いもを油で揚げて、塩をまぶしたもの。


 コロッケ

 蒸した森いもを潰して、炒めた玉ねぎと塩・ハーブを混ぜ、

 小判型にしたものにパン粉をつける。

 それを油で揚げる。


 クリームコロッケ

 コロッケの中身にホワイトソースを詰めたもの。

 形は俵型。


 チーズコロッケ

 コロッケの中身を水牛モッツァレラチーズにしたもの。

 形は俵型。


 森いものガレット

 短冊型に切った森いもを円状に敷き詰め、

 上に水牛のモッツァレラチーズをまぶして、

 フライパンで焼いたもの。


 など。



『フライドポテトって、すっごくシンプルなんだけど手が止まんないよね』


『コロッケも。なんなら、玉ねぎもいらないかも』


『ウスターソースにかけて食べるのもおいしいよね』



 森の周辺の魔素の薄い土地でも栽培できるように。

 引き続き森いもの品種改良は進めていく。


 これが後年、干ばつになったときに世界を救うことなる。



【水牛】


 森いものレシピにも出ていたが、

 水牛のミルクを使ったモッツァレラチーズ。

 これはこの国ではポピュラーな素材だ。


 まず、畑を耕すのに水牛を使う農家が多い。

 チーズの発見はかなり古い。

 ミルクを牛の胃袋水筒に入れていたら、

 ミルクが凝固してチーズになっていた、

 というのがチーズの始まりと言われている。


 この世界では、チーズを凝固させるのに、

 あるカビを使う。

 


 チーズ以外にも、バターも水牛から作る。

 ミルクを放置しておくと、固形物が分離する。


 それを分離して、密閉容器にいれ、 

 ひたすら振る。

 すると、バターができる。


 いずれも自然のコクが特徴的な味になる。



ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。

励みになりますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ