アンマーヌ栽培など
【アンマーヌ栽培】
『お肉もパンもとっても美味しいけど、クッキーには我慢ができないわ』
ジーナがそういう。
『本当。ホッペがとろけそう』
フランカが相槌を打つ。
『砂糖ってどこから手に入れるの?』
『内緒。意地悪じゃないよ。教えるとみんなが殺到するでしょ?絶滅するかもしれない』
『ああ、確かに』
『だからね、農業スキルの発現した人と栽培研究チームを作ろうかと』
エメリの奇跡により、農業スキルを発現した人は多い。
その中から、村長の推薦のあった数名とともに
アンマーヌの自家栽培を研究することになった。
アンマーヌの繁殖エリアは森の方々にあるのだが、
魔素の濃度と関係がありそうだった。
魔素のたまり場になりそうな場所で繁殖しているのだ。
そういう地域は魔物も多く発生する。
だから、農業スキルだけでなく、
腕っぷしにも自信のある人が選ばれた。
魔素濃度に関係するというのなら、
人為的に魔素濃度を高くしてみては、
という意見が出た。
魔素は閉ざされた空間ほど濃くなる。
だからといって、洞窟では植物が育たない。
間をとって、窪地を作ることにした。
さらに、アンマーヌは日向を好むようだ。
森の中は木々に覆われ、
太陽光は地面まで届かないことが多い。
そこで、木々をとっぱらい、或いは枝打ちを行って
太陽光の通りを良くした。
土壌に特別なこだわりはなさそうだった。
ただ、魔素濃度が濃いのを好むだけあって、
腐葉土に魔石回復薬を薄めた水をまくと、
生育が非常に良くなった。
なお、村民には後をつけたりしないように
厳しく言い渡してある。
甘いものに抵抗力のない村民は多いのだ。
罰則は、ガルムの加護を消す、と伝えてある。
これは効果てきめんだった。
アンマーヌは徐々に生育面積を広げ、
毎月一人数百グラムのクッキーを配布できるまでになった。
【熟成倉庫の充実】
氷魔法や風魔法などを発現したものの助力を得て、
それぞれの魔法を魔道具にすることができた。
それぞれを使って、肉熟成用の倉庫を強化する。
つまり、氷魔法により零度近い気温を保つ。
風魔法により、空気が循環する。
あと、水魔法により高湿度を維持する。
『肉の熟成がより簡単になりやしたな』
『うん。夏でも腐ったりしないし、保管も楽になるね』
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