ガルムたちの覚醒
【ガルムたちの覚醒】
エルランドにスキルが発現したと同時に、
ガルムにも凄いスキルが生じた。
『影』
地面の影に潜むスキルだ。
時空スキルではよく知られている技であるが、
使える人は滅多にいない。
『影移動』
影のあるところを移動するスキルである。
現状では視界の届く範囲に移動できる。
時空スキルでもかなり高度な技だ。
こうなると、人で使える人は伝説級の存在になる。
後年、実際に行ったことのある場所ならば、
ほぼ無制限に転移できるようになった。
『軍団』
森に潜む魔物を、ガルムは統率した。
対象はヘルハウンドなどの狼系の魔物である。
ガルムに統率されたヘルハウンドは
至って忠誠心あふれる存在になる。
軍団のヘルハウンドたちは、
影・影移動ともにできるようになる。
ガルムは数匹ずつエルランドたちの影に
ヘルハウンドを潜ませ、それぞれのガードマンとした。
『念話』
ガルムとは朧気ながら、コミュニケーションが取れていた。
それがより明確になった。
念話というレベルではない。
言葉のやりとりではなく、
概念とか思念とかのやり取りになる。
そのレベルも5歳児ぐらいであったが。
『ガルム』
『わふ(なに?)』
『はらへった?』
『わふわふ(にくくいたい)』
この程度の会話ができるようになったのである。
【アンヌとハンス】
アンヌとハンスには、エルランドやガルムのような
魔力への障害はないようだ。
それでも、以前よりも魔力の流れがよくなったのか、
『エメリが来てから、疲れが残らなくなりやしたね。朝の目覚めがいいでやす』
『肩こりも全然ならなくなりました』
などの体調の変化を感じていた。
これはエルランドも同感であった。
また、彼らの祝福はそれぞれ料理と狩人であるが、
料理や弓の腕が上がったように感じるとのことだった。
『味覚が敏感になったり。新たなレシピを思いついたり。なんだか、少しずつ良くなっている感じです』
『アッシは目が良くなりやした。以前ならぼやけてた距離でもはっきり見えるようになって、驚いていやす』
ちなみに、祝福を受けたときに
アンヌは素材鑑定魔法というのが発現している。
素材の状態を見る魔法だ。
ハンスは、気配察知魔法が発現している。
半径30m程度の生物を探知できる。
ふたりとも、それらのスキルの感度が上昇していた。
特にハンスは探査距離が50m以上に進化していた。
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