7話
お祝いをしてもらった翌日、ルキさんの部屋に呼ばれた。
「失礼します」
扉を開けると、ルキさんがソファーに座って紅茶を飲んでた。
「来たか。実はシルヴァに提案があるんだ。」
ていあん?
聞いてみるとそれはギルドの試験を受けてみないかという話だった。
「入るといいかもなって前にも言っただろ?詳しい話をしようと思ってな。」
ギルド
主に仕事の斡旋などをしてくれる場所。依頼料を払えば誰でも依頼ができる。
ギルドに寄せられる依頼はちょっとしたお手伝い程度のものから、魔獣退治など様々あり、依頼の難易度によってランクが分けられている。一番低いものはF、そこからE、D、C、B、Aと上がっていき、最高難易度はSランクとされている。
ギルドの加入者もランク分けされていて以来と同様にF-Sランクまであり受けられる依頼は自分と同じランクかそれ以下のランク。・・・らしい
試験というのはそのランクを決めるための試験だそうだ。試験内容は高ランク(BかA)の冒険者と模擬戦だそうで魔法や剣何でもありらしい。
「試験を受けられるのは六歳から。登録しておけば便利だが依頼で命を落とすことになる場合もある。よく考えてから」
「受けます!」
ギルドに入って依頼を受ければいろんなところに行けるかもしれない。そうすればあいつの手掛かりが見つかるかもしれない。
「自分から提案しておいてなんだが、いいのか?」
「はい。わたしにはやらなくちゃいけないことがあるのでそのためにも。」
「そうか。試験はいつ受ける?一番早くて・・・明日だな」
「なら明日に受けたいです。」
「わかった。手続きをしておこう。」
わたしはお礼を言って部屋を出た。
翌朝、普段通り朝食を済ませ少しだけ掃除をした。
シルフィーに試験を受けに行くと言ったら「わたしもついていく!!」と食い気味に言われたので三人で試験会場に行くことになった。
試験は週に一度、町にある大きな会場を使ってやるそうだ。見物客も来るらしい。
もう少しで家を出る時間だから着替えなくちゃ。
「シルヴァ!準備できた?」
「うん。もういけるよ。」
試験会場は家から歩いて十分程度のところにあるらしい。
実のところわたしはこの街に来てから家の敷地から出たことがなかった。外の風景を見たことがなかった。村はほとんど畑か家だった。比べてここは大きい建物や屋台がいっぱいで見たこともない景色に目が回りそうだった。
それと外でのルキさんはすごかった。
すれ違う人ほとんどにあいさつされていた。改めてルキさんはすごい人なのだと実感した。
「ここだ。」
そういわれ上を見ると、とても大きなドーム状の建物が立っていた。
「申し込みは昨日のうちに終わらせておいた。この紙見せて番号を言えば入れるから自分で受付してこい。俺たちは席で見ているから。」
「はい。」
ルキさんに教えてもらった受付場所にいくと優しい雰囲気を放っているお姉さんがいた。
「あのすいません。」
「!はい?」
「今日の試験を受けに来た、えっと、四番のシルヴァです。」
と言って紙をお姉さんに見せた。
「はいってえっと大丈夫?試験では怪我をする人も多いし、怪我に関してはこちら側は責任を取らないってなっているんだけれど。」
お姉さんは心配そうに見ている。
「はい。大丈夫です。お願いします。」
「そう?じゃあこれもっていってね。」
お姉さんからカードを受け取った。
「これは魔力を流すと自分の名前やランク、受けた依頼の達成度や倒した魔獣の種類や数が自動で記録されるものよ。魔力がない場合は自分の血を数滴つけるの。」
他にも魔法を使う人だったらその人の適正魔法系統がわかるそうだ。なんて便利なものだろう。
さっそく魔力を流してみると名前や倒した魔獣の数が浮かび上がってきた。
「わあ。貴方まだ六歳になったばかりくらいでしょう?もう魔獣を倒しているなんてすごいわね。何の魔獣かはわからないけれど・・・ってあれ?」
どうしたんだろうか。
「適正魔法“???”になっているわね。どうしてかしら?」
普通一人一つは適性があり、カードに示されるはずなのだがわたしのはなぜか表示されないらしい。お姉さんはもしかしたらわたしが幼くちゃんと魔力が定まっていないからではないかと言っていた。たまにそういう人がいるそうだ。ならそんなに気にすることではないだろう。
会場の控室に入り試験官に説明を受けることとなった。
試験会場は魔法で作った結界の中でやり見物に来た客や周りへの被害を防ぐようになっているからどんなに魔法を放っても問題ないらしい。今回の試験官はAランクの魔法士と剣士らしい。挑戦者の職によって交替しているそうだ。
試験は相手を行動不能にするか、ギブアップをすれば終わるそうだ。引き分けもあるらしい。大抵は試験官に行動不能にさせられてしまうらしい。ランクの決定は模擬戦での動きなどが重視されるそうで倒されてしまっても必ず落とされるというわけではないようだ。
試験を受ける人は今日は全部で十三人。わたしの順番は四番目。控室には会場の中が映されたものが浮かんでいた。中にいる人に聞いてみるとこのような通信魔法があるそうだ。自分の順番まで見ながら待っていられる。
一番目の人は男の人の剣士だった。おもいっきり剣を振りかざしてその隙に試験官にやられてしまった。二番目の人は女の人の魔法士のようでいろいろな魔法を出し会場を沸かせていた。だが魔力切れでギブアップをしてしまった。三番目の人は女の人の剣士だった。その人の動きはまるで舞を舞っているかのようですごく見入ってしまった。剣であんな動きができるんだ。結果は引き分けで終わったようだ。すごい試合だった。
・・・ついにわたしの番だ。
入り口に立っている警備員にカードを見せて中に入る。
会場の中心に一人立っている魔法士がこっちを見て笑った。
「それじゃあ始めるぞ。ちびっこ。」
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