6話
今回も短めです
二か月後
ルキさんの家に住み始めてから二か月。
「じゃあ行ってくる。」
いつものように仕事に向かうルキさんをシルフィーと見送った。最近聞いたことだが、ルキさんはここの領主様と仕事をしている偉い人?らしい。最初聞いた時はびっくりした。
ルキさんは今日用事があるそうですこし帰るのが遅くなるそうだ。
「よし!ルキさんも行ったことだし掃除とかしようか!」
シルフィーが鼻歌を歌いながら掃除道具を取りに行った。
二か月もたつと家事にも慣れてきて最初はシルフィーと一緒に家事をしていたが、今は二人で分担している。そのため最近は楽だとシルフィーが言っていた。
少しでも役にたてたようならうれしいな。
わたしも掃除道具をもって分担場所に向かう。
今日はお風呂が私の担当だ。
ごしごしと浴槽を掃除する。・・・それにしても本当にお風呂がでかい。
最初は気にする余裕がなかったけど、三人どころかおとな十数人入っても余裕だよね子のお風呂。まあ大きいのはお風呂だけじゃないから今更な気がする。
なんてことを考えながらただただごしごしと掃除する。
「・・・ルヴァ。シルヴァ!!!」
「?あっシルフィー!ごめん気づかなかった!!」
最近シルフィーはわたしのことをシルヴァと呼び捨て呼ぶようになった。仲良くなれた気がしてうれしい。
「もう!シルヴァは集中すると周りの音聞こえない癖あるよねー」
「あはは」
「というかすごくきれいになってない?夢中になりすぎ!床がまぶしいよ!」
そう言われみると廊下がピカピカになっていた。風呂場の掃除が終わったとこまではなんとなく覚えてるような気がしないでもないけど廊下の掃除、いつ始めたっけ?
「シール―ヴァ―?すーぐに考え事して!掃除終わったならご飯食べよう?」
「今日は何作ったの?」
「えっとね、サンドイッチ!」
「わーい!」
「今日の掃除思ったより進んだからシルヴァもう休んでていいよ!部屋とかで!!」
・・・なんか企んでる?
「ね?ね?」
「・・・わかった。部屋にいるね。」
すごくうれしそうに笑いながらじゃあまた夜ねと言い走っていった。
部屋に戻ってきたけど、暇だな。・・・魔法の復習でもしようかな。
わたしはルキさんに教えてもらった訓練を約二か月で達成し魔力の調整をほぼ完璧にできるようになった。そこからはルキさんやシルフィーに簡単な生活に使える魔法等を教えてもらったりした。
そのおかげで魔法を使って掃除をしたり、庭にあるお花に水をあげたりといろいろ便利になった。
どれもこれもルキさんとシルフィーのおかげだ。
今度改めてお礼を言いたいな。
コンコン
「シルヴァ―!入っていい?」
「いいよー」
シルフィーがニコニコしながら入ってきた。その手元を見ると布を持っていた。なんか嫌な予感する。
「ちょーっと失礼!」
「えっ?」
急に視界が暗くなったと思ったら目隠しされた。
「ごめんね!ちょっとつけたまま着いて来て!」
なんかよくわからないけどまあいいや。ついていこう。
「もう目隠しとっていいよ!」
目隠しを取ったら食堂についていて、ルキさんがいた。
食堂はきれいに装飾されていて”シルヴァおめでとう!”と大きく書かれた布がつるされていた。
「シルヴァ!魔力調整訓練の達成おめでとう!」
「おめでとう。シルヴァ」
なんか企んでるなとは思ったけど・・・
こんなうれしいことだとは思わなかった。
「えへへー驚いた?シルヴァすごく頑張ってたからっ達成したらお祝いしたいなって思ってたの!私からはシルヴァの好物!」
「俺からはこれだ」
受け取った箱はきれいに包装されている。
「開けてもいい?」
「ああ。」
箱を開けると中にはきれいな翠の色をした宝石がはめてある杖が入っていた。
「この杖は魔法を使うとき操作を補助してくれるものだ。最初から渡せばよかったが、お前の魔力量に杖が耐え切れないと思ったから渡していなかった。だが今なら調整もできるし、杖があればもっと魔法が使いやすくなるだろう。そしてその宝石は防御の魔法が組み込まれているものだ。何かあったとき一度だけだがお前を守ってくれる。危険なことが起こっても助けになるように。まあこれが使われるようなことがなければいいんだがな。」
そんなに私のことを考えてくれたんだ。
「すごく、すごくうれしいです!シルフィー、ルキさん。ありがとう!」
二人は満足げに笑った。
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