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未来〜最悪から最高へ〜  作者: キルノイド
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第3話 天人の見る未来

その日、突然現れた天人。それも、私にしか声も姿もわからない。これは何かを意味するのだろうか。

そんなことを考えていると天人が喋りだした。


「よかったー、私の声が聞こえる人がいて……しかも、姿まで見えるなんて」


ニコニコしながら喋る天人を見て、私は呆然としていた。

何故私にしか聞こえないのか、何故私にしか見えないのか、何故私の前に現れたのか。いくら考えても当てはまる答えが浮かばない。


「光?どうしたの?誰と話してるの?」


麗が話しかけたところで、私は我に返る。


「ううん、なんでもない、ちょっと自問自答してただけよ」


「そっか、光なら毎日やってそう。僕は光が自問自答してるところ見たことないけど」


そう言いながら麗は弁当を食べ始める。


「あの少年は?恋人ですか?」


天人が悪戯っぽく笑って問う。

バカにされていると思い、少しムッとした私は、


「そんなわけないでしょ。というか、いきなりなんなの、私の前に現れて初めましてなのにそんな質問してくるなんて、立場をわきまえなさいよ」


麗が居ることも忘れて、責めるような口調で天人にそう言っていた。すると麗は、私の方を見てまた怪訝な顔をしていた。それを見て私は、しまった……と後悔した。

そうだ、麗には声も姿もわからないんだった。


「光?自問自答にしては、随分過激だけど……大丈夫?」


麗に心配されてしまっている。私は慌てて


「大丈夫よ、ちょっと自分にイラついてただけだから」


と誤魔化した。


「それじゃあ、私そろそろ行くね」


「うん、バイバイ」


麗に別れを告げてから、天人についてこいと合図して、普段は誰も使っていない図書室の隣にある部屋に行った。


「あら、こんなところまで来て、お怒りですか?」


天人は私の事を何だと思っているのだろうか。怒っているのは当然のことなのに。


「ええ、もちろん怒ってる。あなたのせいでね、天人」


天人を睨みつけながら言うと、天人は楽しんでいるかのように笑い、


「そうですか、それは申し訳ないです」


と謝罪した。テキトーなのがあからさま過ぎて呆れる。

コイツ、1度痛い目見ないとわからないのだろうか。私のイライラとストレスはどんどん募っていく。

すると天人は私の気持ちなど考える暇もなく、話し始める。


「私があなたの前に現れたのは、あなたに未来を変えてもらうためなんです」


未来を変える……?私が……?


「私は死後の世界の人間です……あなたがいつ死ぬかもいつ生まれ変わるかも知っているんです」


……死後の世界って、来世じゃないのか?


「フフ……今、疑問を抱きましたね?どうぞ、お尋ねください」


どうやら天人には心を読む力があるようだ。


「わかった。それじゃあ遠慮なく……」


そう言うと天人は楽しみにしているかのように、体を左右に揺らしながら質問がなにか待っている。


「死後の世界って、来世のことじゃないんですか?

来世の人間……つまり、私たちにとっての未来から来た人間なら、私がいつ死ぬかなんてわからないはずですが……」


そう尋ねると、天人は「なるほど」と言ってから少し考える素振りを見せて、


「この世界では、天国、という言葉は通じますか?」


と聞いてきた。


「天国?ええ、通じるけど……でも、この世界では、天国は、亡くなった人が逝く場所と捉えられている」


「その捉え方で結構です」


一体何が言いたいのだろう。そう思っていると、信じられない事実を突きつけられた。


「あなたと一緒にいた少年……彼はまもなく不慮の事故で、命を落とします」


私は、天人の言っていることが理解できなかった。

麗が死ぬ……?嘘だ……そんなの……絶対嘘……信じられない……。


「信じられない、と言った顔をしていますね……まぁ、当然でしょう。いきなり友人の死を宣告されたのですから」


私のことなどお見通しであるかのように、私の思っていることを話し出す天人。

私は、麗が死ぬと言われてから、そのことしか頭に無かった。そのこと以外、何も考えられなかった。


「麗が……死ぬのは……具体的に……いつなの……」


恐る恐る尋ねると、


「そうですね……1週間後の金曜日ですかね」


と、ニッコリしながら言った。


それを聞いて私は、一瞬、時が止まったかと思った。

1週間後……?1週間後に……麗は死ぬ……


「それは……変えられる未来なの?」


天人は涼し気な顔で「えぇ、勿論です」と応えた。

そう言われると、少し安心した。死と定められた未来なら、私がどう足掻いても、どんなに頑張っても、変えられない。でも、変えられる未来なら、なんとしてでも変えてみせる。どこまででも足掻いて、もがいて、抗って、未来を変える。


「それでつまり、あなたの言いたいことは?」


私が聞くと天人は、


「彼の未来を、死から生へと変えてください、それが私の言いたいことです」


と、ニッコリ笑いながら言った。そして私は、麗の未来を変えるために動き出すのであった。






更新遅くなりました!ごめんなさい!

(テスト週間中に投稿した奴σ(´∀ `●))

テスト2日目なんですが、ボロボロでした。


(´・∀・`)



というわけで、話がよく分からなくなって来ているとお思いの人が多いかと思われます。

本当にわかりにくい展開ですみません。

良ければアドバイス等募集しておりますので書き込んで下さればと思います!

それでは皆さんまたね〜ヾ(・ω・`)



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