第2話 天からの派遣者
午前中の授業が全て終わった後の昼休み、私は一人屋上で弁当を食べながら、空を見上げていた。
「はぁ……なんでこんな所に来ちゃったんだろ……」
ボソリと呟く独り言は、誰の耳にも届くことなく塵となって消えてゆく。小学生の時に夢見ていた高校生活とはまるで違っていた。
夢と現はやはり違うものなんだなと、改めて思い知らされた。今の私には、そんなのもうどうでもいいけど。
そんな事を考えながら、いつものようにぼーっとしていると、どこかから聞き慣れた声が聞こえてきた。すると、屋上に繋がる扉が開かれそこには予想した通り、麗が居た。
「やっぱり居た」
麗はそう言いながら私の隣へやって来て座った。
「何の用?」
私がそう聞くと麗はにっこり笑って、
「今日はいつもより不機嫌だね。昨日よりも退屈なのかな?」
と、私の質問を無視して尋ねてきた。
「そうだけど何?それが聞きたかっただけ?」
「ううん、一緒にお昼食べようと思って」
麗は持って来た手提げ袋から弁当の袋を取り出し、膝の上に広げて食べ始めた。
彼の弁当はいつも色とりどりのものが入っていて美味しそうだ。
麗の弁当を横目で見ていると、麗が話かけてきた。
「ねぇ光、そんなに毎日つまらないの?」
おかずを頬張りながら聞いてくる。
「えぇそうよ、つまらない。それが何?」
「へぇ、つまらないのか……僕が居てもつまらないの?」
その質問を聞いて、私は一瞬喉を詰まらせた。
そんな事聞かれるとは思っていなかった。
私はゴホゴホと咳をしながら、麗に向き直った。
「なんでそんな事聞くの……?返答に困るでしょ……」
私はお茶をガブ飲みして喉の違和感を消した後、弁当を片付けて立ち上がった。
「もう行くの?僕、ここに来たばかりなのに」
「もちろん、これから図書室に行くから。早く行かないと、授業始まっちゃうし」
私は麗を置いてスタスタと歩き始めた。すると突然、どこからが声が聞こえてきた。
「すみません、あの、届いてますか?私の声」
「えっ……誰……?」
麗は聞こえていないのか、周りを見回す私を見て首を傾げている。
「麗……あなたは聞こえないの?」
「何が……?」
やっぱり、麗には聞こえていないようだ。質問の意図が分からないと、怪訝な顔をしている。
「……あなた、何者なの……」
私は声の主に尋ねた。
「私ですか……?私は死後の世界の人間……あなた達で言う、天人ってやつですかね?」
そう言いながら天人は、私の背後へ突然現れた。
なんだか、話が進むに連れてゴタゴタして行ってる気がする……分かりにくかったら申し訳ありません…
読者様が読みやすく、わかりやすい小説を作れるように努力致します……。
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次の更新はまたまた水曜日です(来週かは不明)
それではまた!