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魔王と勇者に憧れた者  作者: ヨベ キラセス
二部 魔狼編
31/40

「宿敵」をトモと呼ぶ 3

「で、勝敗は?」

「僕!」

「わん!」

「ついてないってか……いいから飯にしようぜ?」

「うん!」「ワン!」

 ようやく終わったのか戻ってきたフリスビーは完全にボロボロだった。……これイディオで一点物なのに。

 ボロボロフリスビーをしまい、シート一杯に料理を置く。

「わー!」

「立ってねーで座れお前ら」

 特にすごい物を作ったわけじゃない。食材が多少違うが肉じゃがとかハンバーグとか野菜炒めとか、まあ色々普通なものだ。

 だが、彼女たちは俺の分まで食い尽くしたのだった。



「…ゆう、ま?」

 マオと犬は恐る恐る俺の表情を見て、そして後ずさる音が聞こえた。

 俺はもう、怒りを超えて涙が出てきた。前にも言ったじゃん、『餓死』は嫌だって。すなわち空腹だって嫌だって事を。

「…もーいーよ」

 笑いつつも膝を折って地に伏す俺は、もう色々と達観していた。

 ああ、こいつらといたら俺はもう飯食えないんじゃないか、と。

「はは……はははは…」

 渇いた笑いがこだまする。

 何が一番タチ悪いって、それはこいつらが旨そうに食うから、俺は怒りたくても怒らないのだから。

 だから、俺はそのままゴロンと転がって、爽やかな風に当てられてふて寝した。

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