表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王と勇者に憧れた者  作者: ヨベ キラセス
二部 魔狼編
28/40

魔界の犬 3

 まさか本当に豚がいるとは、と俺は半信半疑だった問いの答えが出てスッキリしつつ、コトコトと通称『ゲンコツ』と呼ばれる豚の「大腿骨ダイタイコツ」を煮込んでた。とんこつの出汁って、この部位が基本らしい。まあほとんどをあの犬に食わせたり、骨をおもちゃにしたりして使えなくなっただけだけど。



 いいダシがでて、試飲してもらおうとベンとバクを探していたのだが、

「……なんでオッサンもいんだよ?」

「ははは、ここはわたしの城だからな!」

 答えになっているようでなってないオッサンに呆れる。この人ちゃんと仕事してるのか?

 食堂は昼食時間が終わってガラリとしている。

「…ほお、これはなかなか」

「流石ユウマさん! この味、すごくいいです!」

「確かにこれはおいしいね。スープとして飲みたいな」

「まあそういう用途が主流だからな」

 と返すものの、満場一致でうまいと言われると流石にちょっと照れると同時、なんかこういう知識もチートみたいで素直に喜べなかったりと、ちょっと複雑だ。

「…オホン! それでベンさん、シャドウピッグについてなんだが、おそらくそれなりに今日は収穫があると思うんで、よかったら使いませんか?」

「お、いいのか?」

「この世界じゃ正しい保存方法はそう多くないし……奪う命は美味い瞬間に食べるのが俺の理念なんで」

 確かに無駄な殺傷は嫌いなままだし、それでも生きる上で奪った命は無駄にしたくない。

 ある程度考えたベンは、

「…よし、今日はユウマの奢りって事で皆に振る舞うとしよう」

「ありがとっす! それじゃバク、受け取りに来てくれるか?」

「分かりましたユウマさん!」

「……ほんと、味方だと頼もしーな」

 俺は心からそう思いつつ、おそらく戻ってきたからであろう彼女たちのもとに向かった。




「……しかし、最近若いのが育ってきたな王よ」

「ああ、それにユウマは日に日に実力をつけている」

「…奴に、何かあると思うんですかい?」

「……分からない。だが」

「だが?」


「おーいオッサンたち! 早くきてくれよー!」


「……マオも、そして『ユウカ』も、きっと未来は明るいものだと確信はしているだけだね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ