表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/15

閑話休題 夢うつつ 妄想もここまで来た ①これを【いちまる】と呼ぶ

閑話休題 これもまた妄想世界の①【いちまる】マルイチじゃないの、イチマルと、呼ぶのよ。


 「転生モノってさ、異次元が、多いじゃ無いですか、あれって、単に現次元にすると、色々と制約が在るからなのかな」


 夢現ゆめうつつでも、この足の脛に残る傷を撫でながら、会社の給湯室で、同僚とお喋りタイム


 「ロミは、口調も変わったりして、偶に面白いこと考えるわよね、その言い方だと、制約を超えて、この次元で、転生できる又は、転生したと、言っているように聞こえるわよ」


 「そうね、まぁ、実際には、妄想の一環かも知れないのだけれども・・・こんな事が、前にあったの」



 □ □ 妄想かな □ □



 朝、起きたら、右足のひざ下から踝に掛けて、引き攣る様に痛い、脛に筋肉って、有ったかなって思う位に痛かった。


 ヒロミ早く起きなさい、会社遅刻するわよ、それとも、今日も・・・


 母の声が、聞こえたが、痛みによる幻聴かなって、思ってた。


 何で、此処に母の声が?


 此処は、会社の社員寮、母は、居ない、それに、居る筈が無い、母は、長年寝たきりの闘病生活者、父とお兄ちゃんと弟が、見て居る。


 父は、今年で、90歳に成る、お兄ちゃんと私の歳の差は、十二歳違う、えらく離れた兄妹では、有るが、学生時代の出来ちゃった婚と云う事で、其れに私と弟は、時間差だった【勝った】。


 弟も小さい時は、凄く可愛かったのよ、お持ち帰りして、部屋に置いて置きたい位に、今もだけど、だって、瓜二つだもの欲しいじゃないもう一つの身体、それも完全な男の身体、私は二成りだったから、生まれて、直ぐに、突起物排除したのだけれども、もともと持っていた超再生能力が、仇になって、小学校に上がる前には、トイレでおしっこを立って出来る様に成っていた。


 弟とうり二つな容姿に感動すらしたわ。


 弟と一緒に遊べるって、女の子のグループじゃないって、活発にグラントを走り回るお兄ちゃんを見乍ら、双子の特権、一緒の容姿、おそろいの髪型、私は、一緒がイイのよ。


 そんな事も在ったけど、女の子の時期って、きついのよ、その日は、朝から少しだるかった、声を掛けられても生返事で返したりして。


 発病、アレは、発病はつびょうよ絶対に、発症はっしょうではないわ。


 グランドでの体育の授業中、イキナリおなかの下の方が、苦しくなって、【ぷちっ】と云う感じで、大量の鉄臭くって、生暖かい液体が、太ももの付け根から地面に伝って落ちた。


 「始まっちゃったね、初潮しょちょう


 「でも、感染するって、どんな病気なのかしら」


 グランドの脇に待機していた、保健室の先生2人が、私の方に走りながらしゃべっていた。


 感染?、病気なの私、死んじゃうの、血の気の失せた顔をしながら、そんな事を思っていたら、体育の先生が、後ろから引き倒す様に私を自分のジャージの上着を脱いで地面に敷き、そこに寝せた。


 「先生、私死んじゃうの」


 「初潮で死んだなんて、最近は、聞いた事は無いよ、大丈夫だ」


 少し下半身を見てそれから、目をそらしながら、お兄さん先生は、保健の先生の方に、早く来てのアイキャッチをしていた。


 弟も怪訝けげんな表情で、傍ら(かたわら)にいた。


 「大丈夫、お姉ちゃん、ぼくは、お姉やんの分も元気に生き抜くから、安心して、逝って下さい」


 「もう、冗談でもそんな事言っては、いけませんよ」


 保健の先生の一人が、弟を窘める(たしなめる)。


 もう一人の先生が、他の生徒で、変調をきたした生徒が、居ないか確認している・・・


 「やっぱり居た、あと四人、生理不順です、まだ、時期じゃないのにつられましたね」


 他の生徒は、体育座りで、事を見守っている。


 なんだか、恥ずかしい、見られている事と、へんに可哀想がられて居る事に。


 「えっ、血行不良ですか、男子生徒でも同じ症状らしい、何処から出血ですか」

 

 やっぱり感染症?、これって、うつるの?、バイヲハザードって、映画が、在った、見た、面白かった、殲滅できないウィルス、もしかしたらみんなの細胞にまだ居るかも知れない、ミトコンドリアの反乱分子、鉱物由来の生物、熱に強いじゃないの、宇宙空間でも生きて行けそうよ、人間の代わりに宇宙開発とか、色々用途がありそうね。

 


 □□  此処まで  □□


 「なんてことが、在ったのよ、足は、攣ったように痛いし、変な気分にはなるし、麗子の胸元から、良い香りがするわ、何か、香水でも付けてるの」


 瞼が、重い、身体が熱い、わたし欲情している?


 気が、遠のく。


 「ごめん、麗子、早退させて・・・」




 夢よこれは、夢だわ麗子と裸で、寝ているなんて・・・


 変な体験、脛が、攣った事を同僚の麗子に話をした日、会社の給湯室で、麗子と話し込んでからの記憶がないわ。


 わたしと弟は、三つ違いの筈だし、兄が居たなんて事は、ない筈、それに父も母も健在で、田舎で製材所を経営して、従業員も多数いるわ。


 麗子のお兄ちゃん(お姉さん)ですら、最近あったばかりだし(飲み方の会、別名腐女子会)


 瀧路女史たきみちじょしにでも、盛られたかしら?


 ふと、思うこの部屋のドアを開けたら、別世界とか、(ヾノ・∀・`)ナイナイ、有ったら困る、実盛のおじ様に会えなくなる、でも、異世界とか・・・


 思い切って、この現状からの逃避行の心算で、素早く私服に着替えて、部屋を出る。




 結果、全く変わらない、寮の廊下、ばったり、寮長に逢ったりもしない。


 ですよねぇ、考え過ぎ考えすぎ・・・ぶるっと、身体を震わせて、寒っ冷えたかしらトイレに行こう。


 部屋にもバストイレあるけど、大きな広い窓から見ながら、開放感に浸るのも良いかな何て思って、屋上近くの大きな窓のある、広いトイレに入った。







 トイレに入ったはず、此処は、何処、私は、誰、何此の髪の毛の色、漆黒だったのに、金色のストレートそれに、何此の服、白くて、ひらひらした裾のワンピース、私持ってないよこんなの?

 

 窓の外は、中世エウロパの様な様式の家々、青い空に太陽が、二つ出てる、異世界?


 何で、誰にも会わなかったわ、異世界転移、転生は、神様の気まぐれって、決まっているはず。


【そんな事は無い、気まぐれだったから、合わずに済んだと云う事で】弟


「えっ、誰かいるの」

 

 声に出して、辺りを見回してみたが、誰も居ない。


【見えないから居ないと決めつけるのは人間のする事】弟


 何処から聞こえるのここは何処なの。


【そのままの事、受け入れてよね、此処は、先程までいた、世界じゃないの偶に腐女子会ふじょしかいで、話をしていた、異世界よ、腐女子会等と言う会を開いているのに、自分が転移すると、慌てふためくって、如何云う(どういう)事なの】弟


 神様ですか、大変失礼をいたしました、其れで、ですね、わたしは、どうしてこのような事態にさらされているのか、お聞かせして頂きたいのですが、如何でしょうか。


 なるべく、低姿勢で、頭を下げてから、言葉を発した。


【ふむっ、頭を下げてから言葉を発するとは、中々ですね、その位謙虚であれば、色々提供してあげましょうね】姉


【ああっ、そこで、割り込まないで下さい、姉上、此の者をこちらに呼んだのは、父上ですよ】弟


 神様の世界も姉弟が、存在するのか、つい、聞き耳を立ててしまう。


【腐女子会で、異世界や男男や女女の仲を話題にして、まさに、その世界に飛ばされると云う、快挙、これを喜ばずして、何を喜べと言うのだ】兄


【また、今度は兄さんまで、父上が、降臨成されますよ】弟



 一気に頭が重く感じる様なプレッシャーが、空の上から身体中に掛かる。


【いやぁ、悪い悪い、呼ぶ予定はなかったのじゃ、めんごめんご、取りあえず謝罪する】父



 「・・・」私

 

 えっ、間違い召喚、如何してくれんの。


 「元の世界に戻れるんですよね、わたしの居た世界に、間違いの召喚で、帰れないなんて、理不尽すぎます」


 両目から一気に涙があふれ出し、声が、自分の声よりきれい何て、思いながら、わめき散らした。


【いやぁ、実は、其れの事なんじゃが、今の身体の持ち主と彼方の貴女の身体の心を交換したから、当事者同士で、解決して欲しいのじゃが、如何かの】父


 心の交換、実は、あちらの世界に居るのもわたし、こちらの世界に居るのもわたしと、言う事?


【そうなんじゃ、心が、同調しているからの、どちらも貴女なんじゃ、目を瞑れば、ほれ、この通り】父


 全く現状が、変わらない、未だにわたしは、白いワンピース姿、お気に入りの私服では無い。


【はて、変わらぬか、貴女は、彼方で何か行動をしていたのか】父


 トイレに入った処で、召喚されました。


【漏れそうだったんですよね】姉


【姉さん直球すぎ】弟

 

【いやぁ、それは、悪い事をしたな、我慢してたのか、其れでは、今の身体の持ち主が、目いっぱい、大変な事に成って居るという事じゃな、其れで、接続できないのじゃ、もう少し時間を置いたら、接続できるじゃろ】父


 「電話じゃないですよねぇ」


 シリアスや泣き落としも通じにくい天然の神様達、ふっ、疲れる。


【考え方によっては、異世界転移と言うか、転生して、いろいろ経験できる、腐女子会の話題にもできるという、一石二鳥の状態として、喜んで貰っても宜しいのでは無いでしょうか】兄


【兄さんナイスアイデア、そうですよ、楽しみましょうよ、お姉ちゃん?いや、お兄ちゃんかな】弟


【貴女は、人間ではありませんね、珍しいです、【人族ひとぞく】、こちら側の神血そーまが、入っていると云う事ですか】姉


【姉さん、人族って、何ですか】弟


【それについては、ワタクシから説明しましょう】母


 頭が、いきなり軽くなった、重々しいプレッシャーは、何処っていう感じに消えた。


【母上、めずらしい御降臨なさるとは、父上の尻拭いですかな】兄


【兄上茶化さないで下さい】弟


【その者の出生は、こちらで管理しています、《深淵神の井戸端会議》にて、と云う事ですって、余り深入りすると、只じゃ措きませんからねって、上級神からの言伝でしたわ】母


 上級神って、じゃぁ、今までの神様って、下級神なの?


【残念なんだなぁ、中級神だよ、お姉ちゃん】弟


【神にもランクは、有るからの、人霊じんれい御霊みたま、精霊、下級神、精霊神、中級神、上衣精霊、上級神、最上位精霊、最上級神、次元神、時空神、原神げんしん・・・元神もとがみ、其の上と、天井知らずじゃ】父

 

 「そんなに沢山いらっしゃるのですか、それで、上級神が何故、わたしの事を管理しているのでしょうか」


【上級神様もその上の方からの指示と云う事で、詳しくは、教えて頂いておりませんの】姉


 「深淵神の井戸端会議、何となく意味深ですね、覗きたい様な《深淵を覗くモノ、深淵より見られてい居る事を留意せよ》でしたっけ」


【判っているじゃない、その通りですよ、流石、オタク部所属ですね】姉


 「ヲタク部じゃありません、腐女子会です」


【何が、違うんじゃ、言葉の綾ではないか】父


【違いますよ、父上、心得って云う事ですよね、お姉ちゃん】弟


 「分かっていらっしゃいますね、その通りでございます、腐女子会は、オタクではないのです、それよりもハイソサエティーなのです」


【崇高な集まりと云う事で良いのでは】兄


 「はい、そうですね、それで、未だに元の身体に戻れないと云う事は、如何云う事でしょうか」


【混信中か、今の時期は、色々な召喚が増えるからのぉ、主に娯楽の為じゃがの、いやぁ、ワシのは、単なる間違いじゃ、娯楽じゃないぞよ】父


【上級神様より上の方々も見て居らっしゃるのであれば、娯楽は有りませんものね、ホントの間違いですよね、それにしても、上級神の回線を使えば、一発ですのに、使わせて頂けないなんて、何方かが、意地悪しているのでは、無いでしょうか】母


【元神の姉様だったりして、水無月様は、時々悪戯なさるから】弟


【おい、其れは言ってはいかんぞ、俺の弟であろうとも、一瞬で、消されるぞ】兄


《きぃこえたぁ~、聞こえたよぉ~、あたいが悪さしているなんて、誰が、言ったのかなぁ~》水


【すみませんすみません、すみませんすみません、二度と悪口など言いません、言わせませんですから、弟を消さないで下さい、此れでも可愛い、弟です、後生ですから水無月様】兄


《あたいの名、誰に聞いたのかなぁ》水


「あっ、水無月の姫、うちの先祖だ、一番上の姫は、詩走姫姉様だったはず」私


《チッ、子孫か、しょうがないな、今回だけだぞ、元神の権限で、繋ぎっぱなしにして置いて遣る、感謝しろよ》水


【もっ、もっ、もぉ、も、と、元神の子孫様、知らずとはいえ、ご無礼を申し上げました】父


「そんな、先祖の事ですよ、偉いのはご先祖様だけ、わたしは普通の女子社員、お茶くみ担当です」


【ご先祖様って、詩走様だったんですね、道理で、深淵神の井戸端会議が、動くわけです】母


「そんなに、怖い所なの」私


【はい、怖いですよ、神様の井戸端会議よりも上級の神々の井戸端会議ですから、深淵神様は、最上級神様よりずっと上の神様ですよ、ワタクシ達等、一瞬で、消し飛ばされますから、既に別の次元の世界は、詩走様により、塵芥に成りました】母




《あれは、ジンが、居たからだ、普通は、消し飛ばしたりしないぞ》水


「水無月の姫様、ジンって、ジンが、またこの界隈に出没なさるのですか、蒼の君兄様に連絡は、付かないのですか」紫


 ヒロミの身体が、基の身体の輪郭で、重なる様に、こちらの世界に転移してくるが、髪の色が虹色、背中に三対の羽根、一番上が緑銅、二番目が白銀、三番目が漆黒に金色の細かい星が散っている、精霊って、思えるような容姿。


《本体出して、どう対処したいのよと言うか、其の三番目の羽それは、本物ですよね、紫煙様の羽、詩走姉の姉神だと思っていたのに》水


 周りは既に、フリーズしている、他の神に聞かれてはならない、見られてはいけない、娯楽の種にされてしまう。


 時空神と次元神が、仕事をしてくれたようだ。


「姉神様は、緑銅色の羽、白銀の羽、漆黒の羽をもってると、詩走姉さまに聞いた事が有りました、ぼくは、蒼の君兄様の弟の紫煙です、よろしくね、姉弟だからなのでしょうか、偶に同じような羽の配置が出て来たのでは、と兄が申しておりました、兄には、飾り羽を頂きましたので、もう一色、緋色羽が、有ります、これで、四色と言うか、五色ですよね、これにより、時空神と次元神の両方の力をぼくは、使えます、兄とぼくが、融合できると、姉神とジンと紫炎しえんの始まりの神の内の紫炎に戻れますが、そんな事をしたら、折角生成できたこの世界を元の塵芥に変えるばかりですから、出来れば、そっとして置いて下さいませんか、この体の主は、少々異世界に興味を持っている様なので、水無月様、よしなに」


 《しゃぁないんじゃないか、つぅか、分りました、そのように取り図ります》水




【何が、あったんでしょう、水無月様が、降臨されたと思ったら、この者が、光り出して、そのあとの記憶がありません】


《業務命令受諾だ、深淵神の井戸端会議のな》


【業務命令ですか、下級神や中級神には、聞く権利は発生しませんものね】


【業務命令、水無月様も使われ人なのですか】


《イエス、メッセンジャーだぞ》


【業務命令にこの者の処分は、入っておりますか】


《それと、此処に居る全員の処分か・・・ 》

 

 言い放ち、暫らく、様子を伺いほくそ笑む水無月。


《後、この者とあちらの者は、あたしの管轄とするから、こちらの世界と意識を繋ぎっ放しにして置くから、よろしくな》




わたしの出身地が、ばれてしまった。

数字の読み方で、この国の普通の呼び方じゃないなんて、小さい時から①は、【いちまる】よ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ