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TOMATO腐

作者: ハッピー

TOMATOは真っ赤だ。

熟してしまえば、この世のものとは思えないほど真っ赤になる。まるで鮮血のようだ。

だから私は、TOMATOが大嫌いだ。



TOMATOは、中身が流動性が高く、噛んだ瞬間ドロりと溢れる。人間のようだ。TOMATOも人間も儚い。



生命あるものとは、儚い運命にあるのだろう。覆せない、不変の真理というものだ。その真理を覆した瞬間、この世界は崩れる。



しかし私は、それを望んでいる。

TOMATOが腐るのなら、人間も腐るのではないか。

生命あるものならば、腐るのではないか。

そう思ったが、すでにこの世の中は腐りきっていた。

中から外までドロドロだ。



こんな世の中に未練などない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] トマトが在る。鮮血のように鋭い赤色だ。名のある小説家は、「ほとばしる生命の息吹」を感じる、と表現するかもしれない。あるいは、それは、あまりにも平凡な表現なのかもしれない。それは、僕にはわか…
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