数学のベクトル問題がツンツンポンの件
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教室を出ると、絵美ちゃんが廊下で待っていた。
「いやあ、終わったねえ。」
「数学、駄目だった。ベクトルが意味ふめこさんだった。
絵美ちゃんどうだった。」
「まあまあ。」
「絵美ちゃん、数学できるじゃん。
ベクトルとか得意なのが謎なんだよ。
人類の頭で理解できなくない?」
絵美ちゃんは指を矢印のように動かす。
「ああ、こうね、ツンってやって、ツンってして、ポンって。」
「ツンツンポン?」
「ツン……ツン……ポンって。」
私は吹き出した。
「わかんないけど、君がそうなのは、なんかわかる。」
「そうなんだよ。」
「なんか、昔の野球選手でさァ、すごい人なんだけど、
教えるときは、『くッとしてカーン』って言ったとか聞いたことある。」
「大谷くん?」
「いや、めっちゃ昔だったかも。」
「ベイブ・ルース?」
「誰?」
ここでは特に何も起こりませんが、
もう少し色々なことが起こる作品もあります。
『【BL】終局の悪魔―俺を利用するはずの白髪高官が、なぜか俺の目を美しいと言ってくる―』
9月16日完結予定。
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