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ときめき

マリと我が家の玄関前に着いてからふと気づいた


ルフィとは今日初めて会ったからいきなりハスキー犬と帰ってきたらパパもママもびっくりするよね…


はっ! それに…マリは私が最近ルフィを飼い始めたって思ってるし…どう…しよう


「心配ないよ もも いいから鍵開けて中に入ってごらん」


本当?


「平気だよ 俺を信じて」


「どしたの? 玄関前で突っ立って…具合でも悪い?」


「ううんうん、大丈夫」


いけない 家に入らないとマリに変に思われる


「もも、俺の目を見て…大丈夫だよ」


嘘偽りのない澄んだルフィの瞳を見て思いきって鍵を開ける


「おかえり、ももにルフちゃん、あらあら マリちゃんもおかえりなさい♪」


満面の笑みで迎えてくれるエプロン姿のママを見てほっとする…


ルフイのこと…なんとも思ってない…


ど、どーゆーこと???


「な、だから言ったろう」


思わずルフィを見るとウインクしてる


う…犬がウインクするって不思議過ぎる


でも、魔性犬…じゃなかった元人間の婚約者だっけ…


めちゃくちゃの話だけど不思議と違和感がない



「突っ立ってないで入りなさいな もうすぐ煮込みハンバーグが出来るわよ


あ、そうそう ももちゃんに宅配が来たからお部屋に置いておいたわよ」


「さんきゅ」


ルフィの言ってた犬用のベッドや餌だ


「あ、ルフちゃんはちょっと待ってね 足の裏をふきふきしましょうね」


あおーん


ルフィはママに大人しく足裏を拭かれている



「マリ、あがって ルフのベッドとおもちゃが届いてるの」


「可愛い~わんこのベッド見るのはじめて~どんなの買ったの?」


二つの大きなダンボールを開けるとふわふわのシルバーのベッドとハスキー用の餌とココグルメ、犬用のおもちゃ一式が入っていた


「へぇ~素敵なベッドじゃない センスいいね♪」


凄い…完璧だよ…ルフィー…


「わん♪」


気付くと部屋のドアにルフィが立って尻尾を振っている


「ベッドが届いたよ~おいでおいで」


とっとっとっ…


可愛く歩いてくるとルフィはベッドをクンクン嗅いで様子みしてる


か、完璧に犬の反応を網羅している!


「研究したからな」


そうなのね すごいよ!


「ねえ、ベッドに座ってみて」


??


おお! すぐに座らず首をかしげて飼い主さん何、言ってるの的な演技!


なんと細かい!!


私はルフィを抱っこしてベッドに座らせる


「へぇ~ぴったりじゃん ちょっとこっち向いて」


パシャリ


マリがスマホでルフィを撮った


「はいっ ももにあげる」


即メールで送ってくれた


な、なんて可愛いんだ




「お食事が出来たわよ~」


ママに呼ばれ私達はルフィと共に下に降りて行った


「マリちゃん、綺麗になったね」


「やだ、おじ様ったら」


パパに褒められまんざらでもなさそうなマリ


「もももマリちゃんみたいに少しは女性らしくなってくれるといいんだが…」


「なによパパ、どうせ色気がありませんよ」


「お前は美人なのに男嫌いだからなぁ」


「だ~かぁらぁ~恋愛に興味ないの」


「まあまあ、おじ様、いいじゃありませんか


ルフくんって素敵なナイトができたんだし…恋なんて突然訪れるものですよ


ね、もっちぃ」


good job マリ♪


「そうですよパパ さあさ、マリちゃん、たくさん食べてね」


「はぁい、おば様 いただきまぁす♪」


「ママ、ルフにも少しあげてもいい?」


「かまわないけど…塩分とか大丈夫なの?」


「平気平気 ルフ、ちょっと待っててね 」


「もも、俺は犬の餌も美味しく食べられるから平気だよ」


脳内に話しかけるルフィに私は頷きながら器にハスキー用の餌とお水と別皿に煮込みハンバーグをご飯の上にのせて出した


わんわん♪


「ありがとう もも すごく美味しいよ」


よかった…


犬のルックスだけど魔性犬とはいえ心は人間だものね


マリがそんな私をじいっと見つめ


「食い意地の張ったあなたがハンバーグを分けるなんて珍し~ルフくん、愛されてるね~」


「そ、そんなんじゃないったら…」


「おや、お前 顔が赤いぞ」


「もお! パパまでからかって」


笑ってごまかしながらも私はマリに指摘され頬が熱くなっているのを感じていた


ルフィは素知らぬ顔で上品に食べている


婚約者の生まれ変わり…


ルフィはいったい…どんな顔してたんだろう


ふにゅーん…


私の足元に前足をパスっとかけて見つめるルフィにドキリとする


「あとで…写真、見せてやるよ」


え!!!


写真って…どんな…どんな人なんだろう…


私が愛した男性は…


「ももちゃん、なにブツブツ独り言 言って…食べないの?」


「あ、ごめんごめん、美味しいよママ」


戸惑いと不思議なときめきとで気もそぞろ…大好物のハンバーグの味もよくわからない私だった















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