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⭕ うわさ③ 紫陽花の下にも──。


 誰かが言っていました。

 紫陽花の下にも “ 死体が埋まっている ” と──。

 ほんとうでしょうか?











 私が高校へ通学する為にとおる通学路は住宅の中をとおります。

 住宅の中には “ 紫陽花ロード ” と言われている道も在り、通学路になっています。


 紫陽花ロードで見れる紫陽花はれも綺麗で、通学する学生には大人気です。

 紫陽花ロードの世話をしている住宅の住人とも、綺麗に咲いている紫陽花が切っ掛けとなり良好な関係だったりします。


 紫陽花ロードには、さま(ざま)な種類の紫陽花,知らない品種の紫陽花などが植えられていて、紫陽花が咲く時期を待ち遠しく楽しみにしている学生もるぐらいです。


 紫陽花ロードに紫陽花の苗を提供している住人がます。

 その住宅では “ 紫陽花御殿 ” と呼ばれるほどに有名な民家が在るんです。


 その民家の中庭や裏庭にはじつに多くの紫陽花が植えられていて、紫陽花を貰いにる住人もるそうです。

 帰宅途中に立ち寄り、紫陽花を貰って帰る学生もるぐらい気前のい住人が暮らしているそうです。


 紫陽花は土の状態で “ 花の色が変わる ” と聞いた事があります。

 酸性 ,中性,アルカリ性に依って花の色が変わるそうで──、青色,紫色,赤色……だったでしょうか?

 稀に真っ白い紫陽花も咲くとか──。


 紫陽花の花の色は基本的には4色だと思うのですが、紫陽花御殿に咲いている紫陽花の花の色はしゅようなのだそうです。

 普通では見られない紫陽花を見る事が出来て、住人の御厚意で紫陽花を貰う事も出来るんだとか。


 ひとさまの敷地内に不法侵入して迄、美しく咲いている紫陽花の土を掘り起こすような度胸は、一般人の私にはありません。

 だから、ほんとうに紫陽花御殿の紫陽花の下に “ 死体が埋まっている ” のか──、確かめる事は出来ません。


 通学路となっている住宅では不可解な現象が起きていて、色んな “ うわさ ” が囁かれているんです。

 紫陽花御殿の “ うわさ ” もの1つなんです。











「 こんにちは、しかさん。

  ごとで素敵な紫陽花ねぇ。 

  どうして色んな色の紫陽花を育てられるの?

  じょうに育てるコツでも有るのかしら? 」


「 う~~ん、手間をしまず、土の世話を丁寧に念りにする事ですかね?

  あとは──、紫陽花を想う愛情ですかね! 」


「 まぁ~~!

  たしかに愛情は必要ね★

  1番の肥料は愛情よねぇ~~♥ 」


「 貴方ったら──。

  奥さん、土に混ぜる肥料にこだわっているんですよ。

  主人ったら肥料にうるさいから、肥料代が大変なんです 」


「 うふふ。

  ガーデニングは肥料代が掛かるものね。

  ウチの主人も中庭に畑を作って家庭内菜園を始めたんだけど──、『 い肥料を使わないとしい野菜は育たない! 』なんて言っちゃって、肥料にこだわっちゃってるのよね…… 」


「 あら~~、家庭内菜園を始めたんですか?

  いですね~~。

  ウチも紫陽花だけじゃなくて野菜も育ててみようかしら?

  ねぇ、貴方 」


「 そうだなぁ……。

  庭で育てた新鮮な野菜もいかも知れないな 」


「 紫陽花を頂いているから、野菜が育ったら御裾分けしますわ。

  楽しみにしていてください 」


「 あらあら、がとう御座います。

  あっ、そうそう、新しい品種の紫陽花が咲いたんですよ!

  かったら如何いかがですか? 」


「 あら、嬉しい!

  是非、頂きたいわ♥

  むすめしかさんの育てる紫陽花が好きなのよ~~ 」


「 それならむすめさんの分も

  紫陽花のファンが増えるのは嬉しいですからね(////)」






「 奥さん、どうぞ── 」


「 まぁ~~、綺麗!

  見た事の無い珍しい紫陽花ねぇ。

  むすめも喜ぶわぁ~~。

  うふふ(////)

  お友達にも自慢して、紫陽花のファンを増やしちゃいましょ♥ 」


「 それは嬉しいですね。

  今度は友達と一緒にてください。

  紫陽花の御裾分け、させて頂きますよ 」


「 あら、いの?

  お友達も喜ぶわぁ~~。

  がとう(////)」











そうさんは帰ったかい? 」


「 えぇ、帰りましたよ 」


「 そうかい。

  そろそろ新しい肥料を作らないとな 」


「 そうですね。

  ふふふ──。

  今回はなんの粉末を肥料に混ぜるんですか? 」


「 そうだな──。

  男子中学生の粉末を使おうか 」


いですね。

  この前の肥料には女子小学生の粉末を使いましたものね 」


「 もうぐ無くなる粉末は有るかな? 」


「 そうねぇ──。

  30代男性の粉末が少ないわねぇ 」


「 30代男性か。

  ちか(じか)、依頼をしないとな── 」











 紫陽花の紫陽花の下にも死体が埋まっている──。

 なんていう物騒な “ うわさ ” が住宅地で囁かれている。

 しかし、それは “ うわさ ” に過ぎない。


 紫陽花の下には死体が埋まっているのではなく──、粉末にしたじんこつを混ぜた肥料が使われているのだから。

◎ 訂正しました。

  ガーデニングは肥が掛かるものね。─→ ガーデニングは肥料代が掛かるものね。

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