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透明な夢
透明な夢を見た。
そこには何もなくて
いるはずの自分もいなかった。
そこにはまだ
何もなかった。
透明な夢を見た。
色や世界はなくて、ただ詩だけが流れていた。
ただただ流れていた。
世界はすべて詩から始まった。
波長にあわせて感情や色が生まれて
世界は詩から作り上げられていった。
架空の空に広がる花束。
風が吹いて、景色が移る。
架空の道・・・・・・果てしなく続く
音もなく花が消える。
光浴びて
新たな可能性に
帰る場所を知らない詩。
また季節は巡る。
それでもまだまだ透明な世界にたたずんでいた。
その優しい詩をまだまだ聞いていたくて・・・・・・。
少しだけいつもとは変えてみました。