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雪桜
さくらと雪は似ていると思った。
どちらも美しく、もろく、はかないと
その限られた期間の中で何を思うのだろうかと。
似ている。
ひらひらふわふわ
感情があるかのように
季節が巡っていることを詩いながら。
このはかなさを人は綺麗だという。
先ほど自分も“美しい”と言った。
永遠は人の思考の上にしかありえないけど
人が生き続ける限り
このように詩をつむぎ続けながら
たいした自己主張もせずに消えていくものを
美しいと愛でる気持ちは“永遠”に変わらないのかもしれない。