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変人と変人は惹かれ合う

「人手がいるなぁ」

「今更ですね。」


俺はパーティー会場の準備をしながら気づく圧倒的に人手が足りない。

そもそも二人でパーティーをするなんて無理だ。

そこに気づかなった自分を改めて馬鹿だと認識する。


「暇な友達とか居ない?」

「元メイドの私に聞きます普通?まぁ、いることは居ますけど。」

「本当!? なら呼ぼうよ!」


人数が増えれば格段に楽になる当然の事だ。


「でも私の友達変わってて……」

「大丈夫!!俺の友達もドMとか変なやつだから!」


自分で言ってて悲しくなる。

どうして俺の唯一の友達があんなドMなのか。

まぁ今言ってもしょうがない。

あいつ以上の変人は来ないだろう。

そう思っていた。

神様予想って裏切られるものなんだね。


「拙者助人(すけっと)頼嬉(たのまれてうれしい)侍」

「よ、よろしくおね、おねがいします。ひぃぃーやっぱり無理ですー ドロンしますぅ!」

「まったく私は騎士なのだぞ!それなのにこんな雑用など……でもこき使われるのも嫌じゃなかったり。」


どうやら俺は変人を呼び寄せる異能でもあるらしい。


 どこから突っ込んでいいか分からない。

この侍装束みたいなの来た奴は漢字しかしゃべらないしそもそもこの中世の学園に侍ってどうなの?

まぁ、俺も江戸時代みたいな農村出身だから言えたことじゃないかもだけど。

そもそもこの学園は制服じゃなかった?


「また楓くん制服切っちゃったの?」

「破廉恥悪即斬着無理(きるのむりだよー)


斬るって何!?

制服を斬るってそっち!?

そもそもそんな胸にサラシ巻いてる方が破廉恥だと思うんだけど!?


「そ、そんなことないよに、似合うとおも、思うよ?嫌、楓くんが破廉恥が似合うとかそういったつもりは断固なくて!すみません!すみません!自害しますぅ!!」

「待て待て!!」


このおどおどした少女も短刀を両手で持ちながら自害しようとするし!


「ごめんなさいごめんなさい!忍者が切腹って変ですよね!?敵陣で爆発してきますぅ!」


やっと止めたと思ったら今度は火薬玉みたいなの持ち出すし。

それに自害の仕方も特殊だし!

それに忍者って何!?

忍者と侍って戦国時代か何かなのか!?


「自爆か 仕える身が勝手に死ぬのは良くないぞ。でも案外敵陣で自爆する騎士も面白そうと思ってみたり。」


この可憐で騎士鎧を何故か着ている少女はノートに思い付いたことを書き列ねていた。

普通だ。

嫌、学校で鎧を着てノートにアイディアを書いてる少女は普通ではないのだが二人が過激すぎて……


「公明殿から熱い視線を感じる。どうしたのだろうか?もしかして一目惚れという奴をしてしまったのか?いやいや私は王子×公明殿推しで……でも三角関係も案外悪くなかったりでも薔薇の間に女が入るのは禁じ手で……だからこそ萌えるというのもあるのか?最終的には負ければ言い訳だし……いやいや!負けると分かって恋するのはリアリティがないか……」


こいつは一体何を言いながらメモっているのか?

こんなメンバー頭痛しかない。 


「はぁ。言ったでしょ変人しか居ないって。」

「ごめんね。まさかこんなにとは。」


こいつの遠くを見る目を見て苦労してるんだな

と悟った。


手伝(てつだうよー)制服無理侍故」

「わ、私もお手伝いします!あっ、私なんか迷惑ですよね!?ごめんなさいごめんなさい。」

「騎士として王子を手伝うのが王道なのだろうが負けた王子を慰める公明殿と泣きながら胸に飛び込みながら慰められる王子も萌えるというか気になるというか……勿論ネロの為だぞ!?」


この侍、侍装束を制服にする気だ!?

忍者は相変わらずネガティブだし!

本音の方が文字量多いぞこの騎士!?


こんなメンバーでパーティー準備することになりました☆

糞が!!




 

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