珈琲は熱いうちに飲めというが猫舌はどうすれば?
予告と異なっていますが予告の内容は次回を予定しています
「ネロにはあぁ言ったけどどうしたもんか...」
相手はこの学園のツートップとも言えるカイルとセルビアだ 生半可な策では彼等の人気に負けてしまう。
俺はずっとどうやってネロを会長にするか考えているが何も思い付かない。
ここでずっと悩んでいても何も考え付かないと思い、俺はとりあえずカフェに向かい気分転換に珈琲でも飲もうかと歩き始める。
「次の会長はカイル様よ!」
「いや!セルビアさんだな!」
ここでも選挙の話題で持ちきりだ。
気分転換をしようと思ったのに出鼻を挫かれた。
でも仕方ないのかもしれない。
この学園は娯楽やイベントは多くない。
そんな中、二大勢力の決戦となればこれぐらいの話題にはなろう。
俺はそう思いながら珈琲を飲むためにカウンターへと向かう。
「公明いつもの珈琲かい?」
料理係のクラリスさんがいつもように聞く。
「はい。」
「何か悩みごとかい?」
「分かっちゃいます?」
「そりゃあねぇ。何年ここの料理係やってると思ってるんだい?」
クラリスさんには叶わないなと思いながら俺はネロの事について話す。
「なるほどねぇ。確かにあの二人に勝つのは難しいだろうねぇ。」
「そうなんですよ!もうどうすればいいか...」
「まぁ、選挙までまだ日があるんだゆっくり考えな!」
そう言って彼女は珈琲に砂糖をいれ渡してくれる。
俺はお金を渡して珈琲を持って席に着く。
ホットコーヒーは熱い内が旨いが猫舌なこともあり、俺は息をふーふーと吹きながらゆっくりと飲む。
旨い。
砂糖を入れたおかげでいつも飲んでる珈琲とは違いマイルドになっている。
異世界だから土壌も違い仕方がないことかもしれないがここの珈琲は凄く苦くて前世で飲んでいた珈琲と比べて大きく違い床をのたうち回った。
だが俺が珈琲好きだったから慣れなのか、一週間かそこらで順応してしまった。
そんな順応した俺にはいつもと違う砂糖入りの珈琲がいい刺激にになってくれた。
うん?
刺激...
「あぁ!!」
俺が突然立ち上がったからか周りの皆は困惑していたが関係ない!
そうだ刺激だ!
それがあった!
俺は急いで珈琲を飲み干し、ネロの元へと走った。
「ネロ!パーティーしようぜ!!」
「は?」
ネロはどこかの猫のように困惑していた。
そして俺は舌が赤くなって痛みを感じていた。
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