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【短編】  作者: カタハラ
7/9

独り言

面白いってなんですかね

「なんかさ、よくわかんなくなってきたんだよね」

「何が?」

「世の中、こんなたくさん才能ある人いるのに、幸せになってる人って一握りなんだよ。難しすぎない?」

 間

「アナタが考える幸せの定義って、何?」

「そりゃ、認められて、その才能で食っていけるってことさ。そこで初めて、人生に意味が生まれる」

 雑誌から顔を上げる

「じゃあ、ほとんどの人生に意味なんてないんだね」

 少し驚いた表情

「言い換えればそうかもしれないけど、それって極論すぎない?」

「アナタが言ったことでしょ」

 考える

 腑に落ちない様子で、再びキーボードを叩き始める

「まあね」

 カタカタカタ

「そういうことじゃないの?」

 雑誌を閉じる

「そういうことにしとく」

 カタカタカタ

「何それ。言葉に責任ないワケ?」

 カタカタカタ

「なに怒ってんの。ただの僻みだよ。何も持ってない人間の」

「そうやってすぐ拗ねるのやめたら。気分悪い――」

 カタカタカタ

「――あと、小説書くのも。無駄でしょ」

 カタカタカ

 モニター、虚ろな目

「そうだね……もう嫌になった」

 確かめるような視線

「やめるの?」

 黄昏、暗くなる部屋

「生きるのも嫌になった」

 表情が影に隠れる

「……そう」

 モニターから漏れる光

「……うん」

 ワンルーム、ソファー、テーブル、作業机、パソコン

「じゃあ、どうするの?」

 詰まる喉、熱帯びた目、涙、涙

「わかんない」

 嗚咽

 沈黙

 雑誌、開く

「電気つけて」

 ギッ、パタパタパタ


 カチッ

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